BEMS導入補助金2026【ビルエネルギー管理システムの補助率・申請要件・申請手順】
対象機器
公開: 2026年6月24日
更新: 2026年6月24日
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BEMSを2026年度の省エネ・非化石転換補助金(SII)で導入する場合、補助率は中小企業1/2・大企業1/3、補助上限1億円 (Ⅳ事業=エネルギー需要最適化型)が利用できます。SIIが指定するEMS機器を導入し、省エネ効果の計測・分析・運用改善を実施することが採択の要件です。標準的な中規模ビルで100万〜400万円の導入費用に対し補助金適用後の実質負担は50万〜200万円程度に圧縮できます。本記事では対象機器・補助率の比較表・申請7ステップ・業種別シミュレーション・FAQ10問を収録した2026年版完全ガイドです。申請前に必ず最新の公式公募要領をご確認ください。
BEMSとは?省エネ補助金で注目されるビルエネルギー管理システムの基本
BEMS(ビルエネルギー管理システム) とは、オフィスビル・病院・ホテル・商業施設など業務用建物のエネルギー使用を計測・見える化・自動制御 するシステムの総称です。空調・照明・換気・電力など各設備のエネルギーデータをセンサーで収集し、需要予測に基づいて最適な運転制御を自動実行します。
経済産業省・環境省の省エネ政策の中核に位置づけられており、2026年度の省エネ・非化石転換補助金 (Ⅳ事業=エネルギー需要最適化型)では、SIIが指定するBEMS機器の導入費用に対して補助が受けられます。
BEMSとFEMS・CEMSの違い
略語 対象施設 主な機能 補助金区分
BEMS オフィス・商業・病院等の業務用建物 空調・照明・電力の見える化・制御 Ⅳ事業(EMS型)
FEMS 工場・製造ライン 生産設備のエネルギー最適化 Ⅳ事業(EMS型)
CEMS 地域・コミュニティ 複数建物を広域で需給調整 別途制度
BEMSの主要機能3層構造
BEMSは以下の3つの機能層で構成されます。この構造を理解することが補助金申請の機能要件(SIIが定める「EMS機器」の要件)を満たす上で重要です。
計測・収集層 :電力量計・温湿度センサー・CO2センサー・人感センサー等からリアルタイムデータを収集
分析・見える化層 :エネルギー使用状況をダッシュボード表示し、設備別・時間別の消費傾向を分析。異常値アラートも担当
制御・最適化層 :空調・照明・換気を需要予測に基づいて自動制御。デマンド制御により電気料金の基本料金(デマンド料金)を抑制
クラウド型BEMSとオンプレミス型の比較
比較項目 クラウド型BEMS オンプレミス型BEMS
初期費用 100万〜300万円(小〜中規模) 300万〜1,000万円超(規模次第)
ランニングコスト 月額数万円〜のクラウド利用料 自社サーバー維持・保守費
多拠点管理 得意(複数拠点を一元管理) 個別設定が必要
セキュリティ ベンダー依存(要確認) 自社管理(高いが工数大)
中小企業向き 初期費用低く導入しやすい 大規模ビルや高セキュリティ施設向き
2026年度のBEMS補助金制度マップ|国・自治体・Ⅳ事業の全体像
BEMSを対象とする補助金は、国(経済産業省・SII執行)と自治体の2層構造で整備されています。2026年度の主要制度を整理します。
制度名 対象 補助率 補助上限 実施機関
省エネ・非化石転換補助金 Ⅳ事業(エネルギー需要最適化型)
SII指定EMS機器(BEMS含む)
中小企業 1/2 、大企業 1/3
1億円 (下限100万円)
SII(経産省補助)
省エネ・非化石転換補助金 Ⅰ事業(工場・事業場型)
省エネ設備全般(BEMS含む場合も)
中小企業 1/2〜2/3、大企業 1/3〜1/2
15億円(一般枠)
SII(経産省補助)
ZEB補助金(ZEBリーディング・オーナー支援事業)
ZEB化を目指す建物改修(BEMS必須要件)
1/2〜2/3
3〜15億円規模
SII(経産省補助)
東京都BEMSアグリゲータ活用型補助金
都内中小テナントビル
国補助金交付決定後、都が経費の一部を補助
都の公募要領で確認
クール・ネット東京
各自治体独自補助
各都道府県・市区町村の対象建物
自治体により異なる
自治体により異なる
各自治体窓口
Ⅳ事業は単独申請不可(2026年度)
2026年度のⅣ事業(エネルギー需要最適化型)は、Ⅲ事業(設備単位型)との組み合わせ申請が必須 です。BEMS単体ではなく、LED照明・高効率空調などの設備更新と組み合わせて申請する仕組みです。BEMSのみの導入を希望する場合はⅠ事業(工場・事業場型)の中でBEMSを組み込む形も検討できます。最新要件はSII公式サイト の公募要領で必ず確認してください。
Ⅳ事業とⅠ事業:BEMS導入でどちらを選ぶか
比較項目 Ⅳ事業(需要最適化型) Ⅰ事業(工場・事業場型)
BEMSの位置づけ 主役(EMS機器が補助の中心) 脇役(設備更新の補完として)
単独申請 不可(Ⅲ事業と組み合わせ必須) 事業場全体計画の中で可
補助率(中小) 1/2 1/2〜2/3(省エネ率次第)
補助上限 1億円(下限100万円) 最大15億円
向いているケース 設備更新と同時にBEMSも導入する 大規模な事業場全体の省エネ投資
SII指定「EMS機器」の要件と主要メーカー一覧
Ⅳ事業で補助対象となるBEMSは、SIIが事前に指定した機能要件を満たすEMS機器 に限られます。任意のシステムを導入すれば補助が受けられるわけではないため、事前確認が必須です。
SIIのEMS機器指定要件(4機能の充足)
SIIが定めるEMS機器の機能要件は以下の4つです。すべてを満たすシステムが指定を受けられます。
計測機能 :設備または工程単位のエネルギー消費量をリアルタイムで計測できる
表示機能 :計測データをグラフ・数値等で見える化し、担当者が容易に確認できる
分析機能 :エネルギー消費の傾向分析・比較(前年同期比等)・異常検出が可能
運用改善支援機能 :分析結果に基づく省エネ改善提案・アラート通知を実施できる
クラウド型BEMSが中小企業に有利な理由
近年主流となっているクラウド型BEMSは、サーバーを自社で保有せず、ベンダーのクラウド上でデータ管理・分析を行う方式です。初期導入コストが従来型の1/3〜1/2程度に抑えられ、複数拠点をまとめて管理できる点で中小企業に適しています。SII指定を取得したクラウド型BEMSも多数存在します。
主要BEMSメーカー・製品と特徴
メーカー 主要製品・サービス 得意分野 規模感
アズビル(旧山武) savic-net BEMS 大規模オフィスビル・商業施設 大〜中規模
ジョンソンコントロールズ Metasys / OpenBlue オフィス・病院・ホテル 大〜中規模
シーメンス Desigo CC 複合ビル・国際対応 大規模
富士通 Futuric SX-Eco 公共施設・病院 中〜大規模
パナソニック Energiecloud / AiSEG2 中小規模オフィス・テナントビル 中〜小規模
関電工 エコシスモニタ テナントビル・中小規模施設 中〜小規模
※上記は市場に存在する主要メーカーの例示です。SIIへの申請時は必ず最新の「指定EMS機器リスト」を公募要領で確認してください。メーカー・型番はSII指定の有無を個別に照合する必要があります。
業種別BEMS導入費用・補助額シミュレーション【4モデルケース】
BEMS導入にかかる費用は建物の規模・設備の複雑さ・クラウド型かオンプレミス型かによって大きく異なります。以下は2026年度補助金を活用した場合のモデルケースです(実際の費用・補助額は見積もりと公募要領で確認を)。
モデルケース①:中規模オフィスビル(延床3,000平方メートル)
費用項目 金額(税抜)
BEMSシステム機器費 200万円
センサー・計測機器費 60万円
設置工事費・配線工事費 80万円
設計費・初期設定費 40万円
導入費合計 380万円
省エネ・非化石転換補助金Ⅳ事業(中小1/2) 190万円補助
実質負担額 190万円
年間省エネ効果(電力削減約15%と仮定)で年間電気代削減額約60万円と試算した場合、実質回収期間は約3.2年になるモデルケースです。
モデルケース②:中規模病院(延床5,000平方メートル)
費用項目 金額(税抜)
BEMSシステム機器費 350万円
医療機器連携センサー費 80万円
設置工事費 120万円
設計費・システム連携費 60万円
導入費合計 610万円
省エネ補助金Ⅳ事業(中小1/2) 305万円補助
実質負担額 305万円
24時間稼働の病院では空調制御の効果が大きく、年間電気代削減効果は100万〜150万円規模に達するモデルケースもあります。
モデルケース③:ビジネスホテル(客室100室程度)
費用項目 金額(税抜)
クラウド型BEMSライセンス費(3年分一括) 150万円
客室・共用部センサー費 120万円
設置工事費 80万円
導入費合計 350万円
省エネ補助金Ⅳ事業(中小1/2) 175万円補助
実質負担額 175万円
空室の空調・照明を自動OFFする制御で、年間電気代の10〜20%削減が期待できます。
モデルケース④:小規模テナントビル(延床1,000平方メートル・東京都内)
費用項目 金額(税抜)
クラウド型BEMSシステム費 80万円
センサー・工事費 70万円
導入費合計 150万円
SII補助金Ⅳ事業(中小1/2) 75万円補助
東京都上乗せ補助(条件充足時) 別途公式確認
実質負担額(国補助のみ) 75万円
東京都の「中小テナントビルへのBEMS導入助成金」(クール・ネット東京実施)と国のSII補助金を組み合わせることで、さらに実質負担を圧縮できる可能性があります。詳細はクール・ネット東京の公式サイト で確認してください。
BEMS補助金の申請要件チェックリスト【Ⅳ事業・2026年版】
申請の可否を事前に確認するためのチェックリストです。以下の要件を満たすか確認してください。
申請前の自己チェック(全項目クリアで申請可)
申請者要件 :法人または個人事業主(国・地方公共団体は対象外)
事業実施場所 :日本国内の自社所有または賃借の事業場
導入機器 :SIIが公募要領で指定するEMS機器リストに記載の製品を使用すること
省エネ効果の達成義務 :原則として事業完了後に一定の省エネ効果を達成し報告すること
補助金下限額 :Ⅳ事業は補助金額100万円以上の規模であること
組み合わせ申請 :Ⅳ事業はⅢ事業(設備単位型)と同時申請すること(2026年度の要件・詳細は公募要領で確認)
GビズIDプライム :Jグランツでの電子申請に必要。未取得の場合は事前取得(発行まで2〜3週間)
認定支援機関のサポート :申請書類の確認・押印(中小企業の場合)
補助対象経費の範囲(何が補助されるか)
経費区分 補助対象 具体例
EMS機器費 対象 BEMSサーバー・コントローラー・ゲートウェイ機器
計測機器費 対象 電力量計・温湿度センサー・CO2センサー・人感センサー
設置工事費 対象 機器設置工事・配線工事・通信工事
設計費 対象 システム設計費・省エネ効果計算費
初期設定・調整費 条件付き対象 ソフトウェアセットアップ・機器調整費(要公募要領確認)
ランニングコスト 対象外 月額クラウド利用料・保守費・電気料金
既存設備の撤去費 対象外 旧システムの撤去・廃棄費用
消費税 対象外 課税事業者は消費税分は自己負担
※最新の対象経費の範囲は公募要領で必ず確認してください。年度ごとに細部が変わる場合があります。
BEMS補助金の申請手順【7ステップ完全ガイド】
省エネ・非化石転換補助金のBEMS申請は以下の7ステップで進みます。各ステップの所要期間の目安も示します。
ステップ1:GビズIDプライムの取得(公募開始4週間前まで)
Jグランツ(電子申請システム)でのログインに必要なGビズIDプライムを取得します。印鑑証明書方式は取得まで2〜3週間かかるため、公募開始の1ヶ月前までに申請することを推奨します。マイナンバーカード方式なら最短即日取得可能。詳細はGビズID取得ガイド 参照。
ステップ2:公募要領の確認とSII指定機器リストの照合(公募開始直後)
SII公式サイト(syouenehojyokin.sii.or.jp)の最新公募要領をダウンロードし、EMS機器の指定リスト・補助要件・申請締切日を確認します。2026年度2次公募は6〜7月頃が目安です(最新は公式サイトで確認)。
ステップ3:導入機器の選定とベンダーへの見積依頼(公募開始後2週間以内)
SII指定機器リストに記載のある機器の中から、建物規模・用途・ネットワーク環境に合ったBEMSを選定します。3社以上から相見積もりを取ることで適正価格の確認と採択率向上につながります。見積書には機器費・工事費・設計費を項目別に記載してもらいます。
ステップ4:省エネ効果の計算書作成(1週間程度)
BEMS導入後の省エネ効果(削減エネルギー量・削減率)を試算した計算書を作成します。ベンダーまたは申請代行会社 がサポートすることが多いです。SIIが定める計算様式に沿って記載します。
ステップ5:申請書類の作成(2週間程度)
Jグランツの申請フォームに入力し、事業計画書・省エネ効果計算書・機器の仕様書・カタログ・相見積書・認定支援機関の確認書・決算書等を添付します。
ステップ6:採択通知の受領と交付決定(申請から1〜2ヶ月)
採択された場合、SIIから交付決定通知が届きます。交付決定前に機器の発注・工事開始をすると補助対象外 となるため、必ず通知後に発注します。
ステップ7:事業実施・実績報告・補助金の受領
交付決定後にBEMSを導入・稼働させ、完了後に実績報告書を提出します。SIIの確認後、補助金が指定口座に振り込まれます。事業完了後も一定期間は省エネ効果の継続報告義務があります。
最も多い失敗パターン:交付決定前の発注
補助金の不採択に次いで多い失敗が「採択通知を受け取る前に機器を発注・設置してしまった」 ケースです。どんなに急いでいても、SIIからの交付決定通知を受け取るまでは機器の発注・契約・工事開始をしてはなりません。工事スケジュールは交付決定後から逆算して計画してください。
申請書類チェックリスト【BEMS・Ⅳ事業対応】
申請に必要な書類を漏れなく準備するためのチェックリストです。提出締切直前に書類不備が発覚するケースが多いため、早めに準備を始めてください。
書類名 取得先・作成者 注意点
事業計画書(様式1) 申請者またはコンサル Jグランツの様式に沿って記載。省エネ目標値を具体的に
省エネ効果計算書 BEMSベンダーまたはコンサル SII指定の計算方式で算出。削減エネルギー量・削減率を明記
EMS機器の仕様書・カタログ BEMSメーカー SII指定リストの機器であることが確認できるもの
相見積書(3社以上推奨) 複数ベンダーから取得 機器費・工事費・設計費の項目別内訳が必要
建物の図面(平面図等) 建物管理者・設計事務所 センサー・機器の設置場所を明示するため
直近2期分の決算書 自社経理・税理士 法人の場合は法人税申告書・貸借対照表・損益計算書
登記事項証明書 法務局(最寄りまたはオンライン申請) 発行3ヶ月以内のもの
認定支援機関の確認書 税理士・中小企業診断士・金融機関等 認定経営革新等支援機関への相談・確認が必要
GビズIDプライム GビズID公式サイト(gbiz-id.go.jp) Jグランツログインに必要。事前取得必須
採択率を上げる申請書類作成のポイント4つ
省エネ・非化石転換補助金Ⅳ事業の採択審査では、省エネ効果の妥当性・費用対効果・事業実施能力の3軸が主な評価ポイントとなります。
ポイント1:省エネ率の目標値を現実的かつ明確に設定する
審査員が最も重視するのは省エネ効果の信頼性です。「電気代が50%削減できる」といった根拠のない数値は審査で否定されます。現状のエネルギー使用実績(過去12ヶ月の電気代・使用量データ)を提示した上で、BEMSのどの機能がどの程度削減をもたらすかを機能別に積み上げて説明します。
ポイント2:相見積もりで費用の妥当性を証明する
1社のみの見積もりで申請すると「なぜこの金額が妥当か」を説明しにくくなります。3社以上から相見積もりを取得し、金額の妥当性を客観的に示すことが採択率向上に直結します。見積書には機器費・工事費・設計費を項目別に分けて記載してもらいます。
ポイント3:認定支援機関と早期に連携する
公募締切直前に認定支援機関(税理士・中小企業診断士・商工会議所等)に依頼すると、確認書の作成が間に合わないケースがあります。公募開始後すぐに認定支援機関に相談し、申請書の内容確認・修正を依頼します。
ポイント4:Ⅲ事業(設備単位型)との組み合わせを最適化する
Ⅳ事業単独では申請できないため、Ⅲ事業の設備(LED照明・高効率空調など)との組み合わせを戦略的に選定します。BEMSの導入と同時進行で省エネ設備を更新することで、補助金の合計額を最大化できます。
都道府県・自治体のBEMS関連補助金との併用ガイド
SIIの国補助金に加えて、都道府県・市区町村の自治体補助を組み合わせることで実質負担をさらに圧縮できます。主要な自治体補助の状況を整理します。
自治体 制度名(参考) 主な内容 問い合わせ先
東京都
中小テナントビルへのBEMS導入助成金
都内中小テナントビルのBEMS導入。国のSII交付決定を受けた事業に対して都が追加助成
クール・ネット東京(公益財団法人東京都環境公社)
大阪府
省エネ設備導入促進補助金(参考)
BEMSを含む省エネ設備導入に補助(年度ごとに内容変更あり・要確認)
大阪府 環境農林水産部
神奈川県
中小企業省エネ設備導入補助(参考)
省エネ設備全般(BEMSも対象となる場合がある・要確認)
神奈川県 産業労働局
その他地方自治体
各自治体の省エネ補助金
都道府県・市区町村ごとに独自制度あり。SII補助金との併用可否は各制度で確認
各自治体の産業振興課・環境課等
自治体補助の探し方
自治体補助金は毎年度内容が変わり、予算消化で早期終了するものも多くあります。以下の方法で最新情報を確認してください。
(1) 自治体の産業振興課・省エネ担当窓口に直接電話
(2) 商工会議所・よろず支援拠点での無料相談
(3) 経済産業省「補助金ポータル」および各自治体公式ホームページ
BEMS導入後の省エネ効果を最大化するための運用ポイント
BEMSを導入しても運用改善を継続しなければ省エネ効果は限定的です。また、補助金の実績報告では省エネ効果の達成が求められるため、以下の運用ポイントを押さえてください。
PDCAサイクルでエネルギー管理を継続する
BEMSの真価は導入後の継続的なデータ分析と運用改善にあります。月次・季節ごとのエネルギー消費レポートをBEMSから出力し、異常な増加がないか確認します。空調の設定温度・稼働時間の見直しや、照明の自動消灯タイマーの最適化を定期的に行います。
デマンド制御で基本料金を下げる
電気料金の基本料金はデマンド(最大需要電力)によって決まります。BEMSのデマンド制御機能 を活用することで、ピーク時の電力使用を平滑化し、翌月以降の基本料金を継続的に削減できます。デマンド目標値の適切な設定が重要です。
実績報告の義務と省エネ効果の継続報告
省エネ・非化石転換補助金で補助を受けた事業者には、事業完了後一定期間(原則5年間)の省エネ効果報告義務があります。BEMSからエクスポートできるエネルギー消費データを記録・保存し、SIIへの年次報告に活用します。報告義務を怠ると補助金の返還を求められる可能性があるため、運用担当者を明確にしておくことが重要です。
BEMS補助金の無料相談窓口と申請代行の選び方
BEMS補助金の申請は書類量が多く、省エネ効果の計算や認定支援機関との連携など専門知識が必要です。無料で利用できる相談窓口と有料の申請代行の特徴を整理します。
相談先 費用 得意な支援内容 向いているケース
よろず支援拠点
無料
補助金制度の概要説明・他機関への紹介
どの補助金を使えばよいか迷っている
商工会議所・商工会
無料(会員)
制度説明・認定支援機関の紹介・書類確認
地域の支援ネットワークを活用したい
認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士等)
相談は一部無料〜有料
申請書類の確認・認定機関押印・経営面のアドバイス
すでに顧問税理士がいる、財務面も相談したい
省エネ補助金専門の申請代行会社
成功報酬型(補助金額の10〜20%程度)
書類全作成・省エネ計算・申請から実績報告まで一括対応
初めての申請、社内リソースが不足している
BEMSメーカー・販売会社
機器購入と一体(実質無料)
SII指定機器の選定・省エネ計算書の作成サポート
機器選定と申請を同時に進めたい
申請代行会社の選び方3ポイント
省エネ・非化石転換補助金(旧SII補助金)の申請実績があるか :補助金の種類によって申請要件が異なります。BEMSやSII補助金の実績を持つ会社を選びましょう
成功報酬型か着手金型か :不採択リスクを事業者と代行会社で分担する成功報酬型が一般的ですが、着手金を請求する会社もあります。費用体系を事前に確認してください
省エネ計算の内製対応が可能か :省エネ効果の計算は専門的な作業です。SIIの計算様式に精通した担当者がいるかを確認します
本サービスでは省エネ補助金申請の専門家へのご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。