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太陽光発電と蓄電池の補助金セット活用ガイド2026【SII×脱炭素補助金の併用法】

この記事の結論

2026年度は太陽光発電と蓄電池をセットで導入することで複数の補助金を同時活用できます。中小企業・中堅企業はSIIの省エネ・非化石転換補助金(Ⅱ事業・Ⅲ事業)で設備費の1/3〜1/2の補助を受けながら、自治体や環境省の脱炭素補助金との重複のない範囲での併用で実質負担を大幅に圧縮できます。標準的な中小企業(太陽光50kW+蓄電池50kWh)では合計導入費2,000万〜3,000万円に対して700万〜1,200万円超の補助が見込まれます。本記事では制度マップ・補助額シミュレーション・申請ステップ・チェックリスト・FAQ8問を収録した2026年版完全ガイドです。なお各補助金の申請条件・上限額は公募年度ごとに変更されるため、必ずSII公式サイトおよび各制度の公募要領で最新情報を確認してください。

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なぜ太陽光発電と蓄電池のセット導入が補助金活用で有利なのか

太陽光発電と蓄電池をバラバラに導入するより同時申請・セット導入を選ぶと、(1)補助対象経費が増えて補助金総額が大きくなる、(2)工事コストが一本化される、(3)一部補助金は「太陽光+蓄電池のセット」を要件としているため単独申請より採択されやすい、という3つのメリットがあります。

太陽光発電システムと蓄電池のセット導入とは、太陽光パネル・パワーコンディショナー(PCS)と蓄電池・蓄電池用PCSを同一事業計画の中で一体的に導入することを指します。昼間に発電した余剰電力を蓄電池に溜め、夜間・停電時に活用することで自家消費率を最大化し、系統への依存度を下げます。

セット導入が補助金面で有利な3つの理由

  1. 補助対象経費の拡大:SIIの省エネ・非化石転換補助金では太陽光発電設備(Ⅱ事業:非化石転換型)と蓄電池(Ⅲ事業:設備単位型)を同一申請で提出できるため、補助対象経費の合計が大きくなり補助金総額も増加します。
  2. 工事コストの圧縮:電気工事・配線工事・設置工事を同時に発注することで、別々に発注するより総工費が10〜20%程度削減できるのが一般的です。補助対象経費に含まれる工事費も節約できます。
  3. 一部補助金の「セット要件」:環境省の脱炭素先行地域関連補助金や自治体補助金の中には、太陽光発電と蓄電池の両方を導入することを補助の条件にしているものがあります。

用語整理:自家消費型と余剰売電型の違い

区分概要補助金との関係
自家消費型発電した電力をその場所で消費することを主目的とし、余剰分のみ系統へ売電する方式SII補助金はほぼすべて自家消費型を要件とする。蓄電池との相性が高い
余剰売電型(FIT)FIT制度の売電を主目的とする。売電収入が主な回収手段SII補助金の対象外となる場合が多い。事業用FITは別制度(経産省)

SIIを含む省エネ補助金は原則として自家消費型の太陽光発電+蓄電池が対象です。FIT売電を目的とした設備は補助対象外となるため注意が必要です。

2026年度|太陽光+蓄電池に使える補助金の全体マップ

2026年度において太陽光発電・蓄電池に活用できる主な補助金を整理します。国の補助金だけでも複数の制度が存在し、自治体独自補助との組み合わせも可能です。

制度名対象設備補助率補助上限実施機関
省エネ・非化石転換補助金 Ⅱ事業(非化石転換型) 自家消費型太陽光発電、燃料電池、バイオマス熱利用等 中小企業・中堅企業 1/2、大企業 1/3 中小企業 1億円(下限50万円) SII(経産省補助)
省エネ・非化石転換補助金 Ⅲ事業(設備単位型) SII指定の高効率設備(蓄電池・高効率空調・LED等) 中小企業 1/2、大企業 1/3 中小企業 3,000万円(下限30万円) SII(経産省補助)
脱炭素化推進補助金(環境省) 再エネ・蓄電池を含む脱炭素設備全般(地域脱炭素ロードマップ対応) 1/2〜2/3(事業種別・要件による) 事業規模・要件による(公募要領参照) 環境省・委託事業者
中小企業省エネ設備導入促進事業(各都道府県) 太陽光発電・蓄電池を含む省エネ設備(自治体ごとに異なる) 自治体により1/3〜1/2程度が多い 自治体により異なる(数十〜数百万円) 各都道府県・市区町村
東京都 再エネ導入加速化緊急対策 都内中小企業の太陽光発電・蓄電池等 都の制度による(詳細は東京都産業労働局で確認) 都の公募要領で確認 東京都産業労働局・クール・ネット東京
固定資産税の特例(中小企業向け) 生産性向上設備(太陽光発電・蓄電池も一定条件で対象) 固定資産税額を最大3年間ゼロ〜1/2に軽減 設備取得価額に応じる 各市区町村(申告)

補助金の「重複受給」禁止ルールに注意

複数の補助金を活用する際に最も重要なのが重複受給の禁止ルールです。同一設備・同一経費に対して国の2つの補助金を同時に受けることは原則として禁止されています。ただし「国の補助金」と「自治体の補助金」の組み合わせは制度によって認められているケースがあります。また、SIIのⅡ事業(太陽光)とⅢ事業(蓄電池)は別の設備を対象としているため同一申請書で同時申請できます(それぞれの設備に対して補助が充当されます)。詳細は各制度の公募要領を必ず確認してください。

SIIのⅡ事業とⅢ事業を組み合わせる「セット申請」の仕組み

SIIの省エネ・非化石転換補助金では、同一の申請書にⅡ事業(太陽光)とⅢ事業(蓄電池)をまとめて計上することができます。これにより1回の申請手続きで両設備の補助を受けることが可能です。それぞれの設備費に対して補助率(中小1/2)が適用され、補助上限も各事業の上限内で別途計算されます。

項目Ⅱ事業(非化石転換型):太陽光Ⅲ事業(設備単位型):蓄電池
補助対象設備の例自家消費型太陽光パネル・PCS蓄電池本体・蓄電池用PCS
補助率(中小企業)1/21/2
補助上限(中小企業)1億円3,000万円
下限補助金額50万円補助金額30万円
省エネ要件自家消費率・省CO2効果の計算SII指定機器リストへの記載が必要

※上記は2026年度の制度概要をもとにした参考情報です。補助率・上限・要件は年度・公募回ごとに変更されます。必ずSII公式サイトの最新公募要領を確認してください。

補助額シミュレーション【規模別・業種別4事例】

太陽光発電+蓄電池のセット導入費と2026年度補助金を活用した場合の実質負担額を試算しました。数値はモデルケースであり、実際の費用・補助額は設備仕様・設置環境・メーカー見積もりによって異なります。

事例①:小規模事務所(太陽光10kW+蓄電池20kWh)

項目費用
太陽光パネル・PCS費150万円
蓄電池本体・蓄電池用PCS費200万円
設置工事費・電気工事費80万円
設計費・申請補助費30万円
導入費合計460万円
SII Ⅱ事業補助(太陽光・中小1/2)▲75万円
SII Ⅲ事業補助(蓄電池・中小1/2)▲100万円
自治体補助(例:50万円、条件充足時)▲50万円
実質負担額(試算)235万円〜285万円

年間電気代削減額を30万〜40万円と仮定した場合、実質回収期間は約6〜10年(試算)。自家消費率向上と電気代高騰対策を両立できます。

事例②:中規模工場(太陽光50kW+蓄電池50kWh)

項目費用
太陽光パネル・PCS費600万円
蓄電池本体・蓄電池用PCS費750万円
架台・設置工事費300万円
電気工事費・系統連系費150万円
設計費80万円
導入費合計1,880万円
SII Ⅱ事業補助(太陽光・中小1/2)▲465万円
SII Ⅲ事業補助(蓄電池・中小1/2)▲465万円
実質負担額(国補助のみ)950万円

昼間ピーク時のデマンド料金削減効果も加わり、年間削減効果は150万〜250万円規模になるモデルケースもあります。実質回収期間は約4〜7年(試算)。

事例③:物流倉庫(太陽光100kW+蓄電池100kWh)

項目費用
太陽光パネル・PCS費1,000万円
蓄電池本体・蓄電池用PCS費1,500万円
架台・屋根補強・工事費600万円
系統連系・電気工事費200万円
設計・申請費100万円
導入費合計3,400万円
SII Ⅱ事業補助(太陽光・中小1/2)▲900万円
SII Ⅲ事業補助(蓄電池・中小1/2・上限3,000万円内)▲1,150万円
実質負担額(国補助のみ)1,350万円

大屋根を持つ物流倉庫・製造工場は太陽光の最適設置地です。電力使用量が多い施設ほど投資回収期間が短くなります。

事例④:店舗・飲食チェーン(太陽光20kW+蓄電池30kWh)

項目費用
太陽光パネル・PCS費240万円
蓄電池本体・蓄電池用PCS費350万円
設置工事費120万円
設計・電気工事費60万円
導入費合計770万円
SII Ⅱ事業補助(太陽光・中小1/2)▲120万円
SII Ⅲ事業補助(蓄電池・中小1/2)▲175万円
自治体補助(条件充足時の目安)▲50万〜100万円
実質負担額(試算)375万〜425万円

停電時の事業継続(BCP)対策として蓄電池を活用するケースが増えています。電気代削減に加えてBCP価値も見込める点で採択審査でも評価されます。

※上記シミュレーションはすべてモデルケースです。実際の補助金額は設備仕様・補助金上限・申請時の公募要領によって変わります。必ず専門家または申請代行会社にご相談の上、見積もりを取ってください。

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SII補助金×環境省脱炭素補助金の併用可否ガイド

「SIIの省エネ・非化石転換補助金」と「環境省の脱炭素関連補助金」は別省庁の制度ですが、同一設備・同一経費への重複申請は原則禁止です。ただし一定のルールを理解すれば、国補助金と自治体補助金、または異なる設備に異なる補助金を組み合わせることができます。

主要補助金の組み合わせ可否マトリクス

組み合わせ可否条件・注意点
SII Ⅱ事業(太陽光)+ SII Ⅲ事業(蓄電池) 同一申請書で申請。各設備に対して各補助が充当される
SII補助金 + 自治体補助金(同一設備) 多くの場合可 自治体制度ごとに「国補助金との重複可否」が明記されている。公募要領で確認必須
SII補助金 + 環境省脱炭素補助金(同一設備・同一経費) 原則不可 同一設備・同一経費への二重補助は禁止。申請前に各事務局へ確認すること
SII補助金(太陽光) + 環境省補助金(別の設備・例:空調) 可能な場合あり 補助対象となる設備が明確に異なる場合は両立できるケースがある。各公募要領で確認
固定資産税特例(中小企業向け) + SII補助金 税制措置と補助金は別制度。要件を満たせば両方活用できる場合が多い

環境省「脱炭素化推進補助金」の主な対象(参考)

環境省が実施する脱炭素化関連補助金には、再エネ・蓄電池を対象とするものが複数存在します。以下は代表的な制度ですが、年度ごとに公募名・要件・予算が変わるため、環境省の補助金ポータルで最新情報を確認してください。

  • 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環体制整備事業(一例)
  • 地域脱炭素移行・再エネ推進交付金:地方公共団体・民間企業が連携する再エネ導入事業向け
  • ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進のための実証事業(過去実績。継続性は公式確認)

最新の環境省補助金は環境省 補助金・税制等一覧でご確認ください。

補助金の「積み上げ戦略」実践3ステップ

  1. まずSII補助金(Ⅱ事業+Ⅲ事業)で国補助の柱を確定させる:申請額・補助額・交付決定時期の見通しを立て、事業計画の骨格を固めます。
  2. 自治体補助金をSIIの公募スケジュールに合わせて照合する:都道府県・市区町村の省エネ・再エネ補助金は年度途中で予算切れになるものも多いため、SIIの申請と並行して地元自治体の窓口に問い合わせます。
  3. 固定資産税特例・中小企業経営強化税制等の税制措置を重ねる:補助金で賄えない自己負担分に対して税制優遇を活用することで、実質的なコストをさらに下げられます。設備の取得時期・申告期限に注意が必要なため、顧問税理士に相談してください。

太陽光+蓄電池 補助金申請の要件チェックリスト

申請前に以下のチェックリストで自社の要件適合状況を確認してください。一つでも未達の項目があれば採択可否に影響します。

SII省エネ・非化石転換補助金(Ⅱ事業・Ⅲ事業)の申請前確認事項

  • 申請者区分:法人または個人事業主(国・地方公共団体は対象外)
  • 設置場所:日本国内の自社所有または賃借の事業場(住宅用は対象外)
  • 太陽光発電の用途:発電電力の主な用途が自家消費であること(FIT売電を主目的とするものは対象外)
  • 蓄電池:SIIが公募要領に掲載する「指定機器リスト」に記載の製品を使用すること
  • 省エネ・CO2削減効果の計算:SII所定の方法で省エネ効果またはCO2削減量を試算し、申請書に記載できること
  • GビズIDプライム:Jグランツでの電子申請に必要。未取得の場合は事前取得(2〜3週間が目安)
  • 補助金下限額:Ⅱ事業は補助金額50万円以上、Ⅲ事業は30万円以上となる規模の導入であること
  • 交付決定前の発注をしていないこと:補助金の交付決定通知を受け取る前に機器の発注・工事開始をすると補助対象外になる
  • 財務状況:直近2期分の決算書を提出できること(赤字継続等の場合は追加書類を求められる場合がある)
  • 認定支援機関の関与:中小企業の場合、認定経営革新等支援機関の確認書が必要な場合がある(公募要領で確認)

補助対象経費と補助対象外経費の区別

経費区分補助対象具体例
太陽光パネル・PCS 対象太陽光パネル本体、パワーコンディショナー、接続箱
蓄電池本体・蓄電池用PCS 対象蓄電池ユニット、蓄電用パワーコンディショナー、BMSユニット
架台・設置工事費 対象屋根・屋上設置用架台、設置工事費
電気工事費・配線工事費 対象配線工事、分電盤改修、系統連系工事
設計費 対象システム設計費、省エネ計算費(一定条件内)
消費税 対象外課税事業者の消費税分は自己負担
既存設備の撤去費 対象外旧設備の撤去・廃棄費用
保守・運用費 対象外年間保守点検費、監視システム月額費
屋根補強工事(単体) 原則対象外太陽光設置に伴う屋根補強のみは設備費に含まれない場合が多い(公募要領で確認)

※最新の対象経費の範囲は年度・公募回ごとの公募要領で必ず確認してください。

太陽光+蓄電池 補助金申請の手順【7ステップ完全解説】

省エネ・非化石転換補助金(SII)への太陽光発電+蓄電池セット申請は以下の7ステップで進みます。各ステップの所要期間の目安も示しています。

  1. ステップ1:GビズIDプライムの取得(公募開始の1ヶ月前まで)
    Jグランツ(電子申請システム)へのログインに必要なGビズIDプライムを取得します。印鑑証明書方式では発行まで2〜3週間かかるため、公募開始の1ヶ月前には申請してください。マイナンバーカード方式なら最短即日取得できます。詳細はGビズID取得ガイドを参照してください。
  2. ステップ2:公募要領の確認とSII指定機器リストの照合(公募開始直後)
    SII公式サイト(syouenehojyokin.sii.or.jp)の最新公募要領をダウンロードし、(1)蓄電池の指定機器リスト、(2)補助率・上限額、(3)申請締切日を確認します。太陽光発電設備については指定機器リスト以外のメーカー品でも申請できるケースがあるため、公募要領で対象設備の条件を確認してください。
  3. ステップ3:太陽光・蓄電池メーカーへの相見積もり依頼(公募開始後2週間以内)
    太陽光・蓄電池それぞれについて3社以上から相見積もりを取得します。見積書には機器費・工事費・設計費を項目別に記載してもらいます。SII指定機器である蓄電池については、メーカーに「SII指定機器リスト記載品」であることを書面で確認してください。
  4. ステップ4:省エネ効果(CO2削減量)の計算書作成(〜2週間)
    太陽光発電の自家消費による省エネ効果と、蓄電池導入による追加の省エネ効果をSII所定の計算方式で算出します。メーカー・施工会社または申請代行会社がサポートすることが多いです。計算書は採択審査でも重要な書類になります。
  5. ステップ5:申請書類の作成・Jグランツへの入力(〜2週間)
    Jグランツの申請フォームに事業内容を入力し、以下の書類を添付します。
    • 事業計画書(導入目的・省エネ目標・スケジュール)
    • 省エネ効果計算書・CO2削減量計算書
    • 機器の仕様書・カタログ(蓄電池はSII指定機器であることを証明)
    • 相見積書(3社分・項目別内訳付き)
    • 直近2期分の決算書・法人税申告書
    • 登記事項証明書(発行3ヶ月以内)
    • 認定支援機関の確認書(必要な場合)
  6. ステップ6:採択通知・交付決定の受領(申請から1〜2ヶ月)
    採択された場合、SIIから交付決定通知が届きます。必ず「交付決定通知」を確認してから機器の発注・工事契約を開始してください。採択通知(内定)だけでは不十分です。交付決定前に発注・工事を開始した場合は補助対象外になります。
  7. ステップ7:設備導入・実績報告・補助金受領
    交付決定後に太陽光パネル・蓄電池の設置工事を行い、完了後にSIIへ実績報告書を提出します。確認後、補助金が指定口座に振り込まれます。事業完了後も一定期間(原則5年)は省エネ効果の継続報告義務があります。

セット申請で起きやすい2つのミス

  • ミス1:蓄電池の機器がSII指定リスト外だった → 申請直前にメーカーに書面確認を。指定外の機器は代替品に変更が必要です。変更には時間がかかるため早期確認が必須。
  • ミス2:太陽光とBEMSを同一事業で申請して整合性が崩れた → Ⅱ事業(太陽光)とⅣ事業(BEMS)の同時申請は可能ですが、省エネ効果の計算が二重になると審査で問題になることがあります。申請前に各設備の補助金の取り扱いを事前確認してください。

申請書類チェックリスト【太陽光+蓄電池・SII補助金対応】

申請締切直前の書類不備を防ぐためのチェックリストです。早めに準備を開始してください。

書類名取得先・作成者注意点
事業計画書(様式1)申請者またはコンサルJグランツの様式に沿って記載。導入目的・省エネ目標・スケジュールを具体的に
省エネ効果計算書・CO2削減量計算書メーカー・施工会社またはコンサルSII指定の計算方式で算出。太陽光と蓄電池それぞれの効果を明示
太陽光発電設備の仕様書・カタログメーカー発電容量・変換効率・設置場所の図面を含めると審査で評価されやすい
蓄電池の仕様書・SII指定証明蓄電池メーカーSII指定機器リスト記載品であることをメーカー書面で証明。型番・仕様を公募要領と照合
相見積書(各3社以上推奨)複数の施工会社・メーカーから取得太陽光・蓄電池それぞれについて項目別(機器費・工事費・設計費)内訳が必要
設置場所の建物図面(平面図・立面図等)建物管理者・設計事務所パネル設置面の面積・向き・勾配情報が審査で必要になる場合がある
直近2期分の決算書・法人税申告書自社経理・税理士貸借対照表・損益計算書を含む。赤字の場合は資金調達計画書を別途求められることも
登記事項証明書法務局(最寄りまたはオンライン)発行3ヶ月以内のもの。法人名義・所在地が現在と一致していること
GビズIDプライムのアカウント情報GビズID公式サイト(gbiz-id.go.jp)Jグランツへのログインに必要。事前に取得しておく
認定支援機関の確認書(必要な場合)税理士・中小企業診断士・商工会議所等申請書類の確認・押印。公募要領で必要性を確認。早めに依頼する

採択率を上げるポイントと自治体補助の探し方

太陽光+蓄電池セット申請で採択率を高めるための実践的なポイントをまとめます。

ポイント1:CO2削減量の計算を丁寧に積み上げる

Ⅱ事業(非化石転換型)では省エネ量だけでなくCO2削減量の実績・計画が審査評価に直結します。電力会社のCO2排出係数を使った削減量計算を丁寧に積み上げ、根拠を示した上で記載することが重要です。「電気代が安くなる」という記述ではなく「年間○tCO2削減」という具体的な数値を示す書き方が審査員に伝わります。

ポイント2:蓄電池の「BCP効果」を事業計画書に明記する

蓄電池を導入することによる事業継続計画(BCP)への貢献を事業計画書に明記すると、省エネ効果以外の価値も評価されます。特に食品・医療・IT等の停電影響が大きい業種では、蓄電池による「停電時の事業継続」を具体的な時間数(例:50kWh蓄電池で最大8時間の電力供給が可能)で示すことを推奨します。

ポイント3:施工実績・SII申請実績のある業者を選ぶ

省エネ計算書の品質は採択率に直結します。SIIの省エネ・非化石転換補助金の申請実績がある施工会社またはコンサルタントを選ぶことが重要です。実績のない業者に依頼すると計算書の書式ミスや要件未充足で不採択になるリスクが高まります。

自治体補助金の効率的な探し方

国のSII補助金と組み合わせられる自治体補助金は、毎年度内容が変わり予算消化で早期終了するものも多くあります。以下の方法で確実に情報を入手してください。

調査方法特徴
都道府県の産業振興課・省エネ担当窓口に電話最も確実。「自家消費型太陽光+蓄電池の補助金はありますか」と直接聞く
各都道府県・市区町村の補助金ポータルを検索「省エネ補助金」「再エネ補助金」「蓄電池補助金」で検索。年度版のPDFを確認
商工会議所・商工会の無料相談を活用地域の補助金情報に精通しており、自治体補助の紹介を受けられる場合がある
施工会社・販売会社に確認地元の施工実績がある会社は自治体補助の申請経験がある場合が多い

よくある質問(FAQ)

Aはい、SIIの省エネ・非化石転換補助金ではⅡ事業(太陽光)とⅢ事業(蓄電池)を同一申請書で同時申請できるため、それぞれの設備に対して補助金を受け取れます。太陽光のみ・蓄電池のみの申請に比べて補助金の総額が大きくなります。ただし補助金ごとに上限額があり、同一経費への重複受給は禁止です。詳細は最新のSII公募要領で確認してください。
A省エネ・非化石転換補助金Ⅱ事業(非化石転換型)では、中小企業・中堅企業は補助率1/2、大企業は1/3が基本です。中小企業の補助上限は1億円(下限50万円)が目安ですが、年度・公募回によって変更される場合があります。必ずSII公式サイトの最新公募要領を確認してください。
ASIIの省エネ・非化石転換補助金は自家消費型の太陽光発電を対象としており、FIT売電を主目的とする設備は対象外となる場合が多いです。ただし自家消費が主で余剰分をFIT売電する設備については制度要件を満たすケースもあります。詳細は公募要領または事前にSII事務局に確認してください。
Aはい、既存の太陽光発電に蓄電池を後から追加する場合もSII Ⅲ事業(設備単位型)の対象になり得ます。蓄電池がSII指定機器リストに記載されており、補助金下限額(30万円)を上回る規模であれば申請できます。ただし既存の太陽光設備の設置状況や系統連系の条件によって対応が異なるため、施工会社と事前に確認してください。
A中小企業がSIIの省エネ・非化石転換補助金を申請する場合、認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士・商工会議所等)の確認書が求められることがあります。公募要領で要否を確認し、必要な場合は申請締切の3〜4週間前には依頼してください。顧問税理士が認定支援機関の場合は相談が最も手軽です。
A国補助金(SII)と自治体補助金(東京都)は制度根拠が異なるため、同一設備に対して両方の補助を受けられるケースがあります。ただし東京都の各補助制度によって「国の補助金との重複受給の可否」が異なります。東京都産業労働局またはクール・ネット東京の窓口に「SII補助金と重複申請できるか」を直接確認してください。
ASIIの補助金には事業完了期限が設定されており、通常は交付決定年度の3月末(2026年度の場合は2027年3月末が目安)が期限となります。工事の完了・実績報告書の提出がこの期限に間に合わない場合は補助金を受け取れなくなるリスクがあります。工事スケジュールは交付決定日から逆算して余裕を持って計画してください。
Aはい、個人事業主や小規模事業者もSIIの省エネ・非化石転換補助金の申請対象となります。ただし設置場所は事業用途の建物(工場・倉庫・店舗等)に限られ、住宅への設置は対象外です。補助金下限額(Ⅱ事業50万円・Ⅲ事業30万円)を上回る規模の導入が必要なため、設置容量が小さい場合は下限に満たない可能性があります。事前に施工業者に試算を依頼してください。
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