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コンプレッサーの省エネ補助金2026【SII対象設備・補助率・申請手順】

この記事の結論

エアコンプレッサーは2026年度の省エネ・非化石転換補助金(SII)設備単位型で補助率中小企業1/2・大企業1/3、補助上限1億円の対象になり得ます。インバータ制御コンプレッサーへの更新で電力消費量を20〜40%削減でき、補助金活用後の実質回収期間は3〜5年が目安です。本記事では対象設備の要件・SII指定機器の確認方法・補助率比較表・費用シミュレーション・申請7ステップ・チェックリスト・FAQ10問を2026年版で完全解説します。

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コンプレッサーは省エネ補助金の対象になる?【2026年結論】

工場・製造業・食品加工・自動車整備・医療機関など幅広い業種で使われるエアコンプレッサーは、2026年度においても国の省エネ補助金(SII)の対象設備です。コンプレッサーは工場全消費電力の20〜30%を占めるケースもある電力多消費設備であり、インバータ制御方式への更新や高効率機種への買い替えは省エネ効果が数値で示しやすいため、補助金申請との相性が高い設備の一つです。

2026年度:コンプレッサーに使える主な補助金の結論

制度名補助率(中小企業)補助上限実施機関
省エネ・非化石転換補助金 Ⅲ事業(設備単位型) 中小企業 1/2、大企業 1/3 1億円(下限10万円) SII(経産省)
省エネ・非化石転換補助金 Ⅰ事業(工場・事業場型) 中小企業 1/2〜2/3(省エネ率次第)、大企業 1/3〜1/2 15億円(一般枠) SII(経産省)
ものづくり補助金(省力化投資枠) 中小企業 1/2〜2/3 枠による(最新公募要領を確認) 中小企業庁
各自治体の省エネ設備補助金 自治体により異なる 自治体により異なる 各都道府県・市区町村

※補助率・上限・公募時期は公募回ごとに変わります。申請前に必ず最新の公募要領をSII公式サイト(shouenehojyokin.sii.or.jp)で確認してください。

コンプレッサーの補助金申請で最初に判断すべきは「Ⅲ事業(設備単位型)かⅠ事業(工場・事業場型)か」の選択です。設備単体の更新ならⅢ事業、工場全体の省エネ計画と組み合わせるならⅠ事業が基本的な方向です。本記事では制度選択の基準から実務的な申請手順まで順を追って解説します。

コンプレッサーの省エネ更新で得られる削減効果|インバータ制御の実力

コンプレッサーの省エネ補助金を理解するには、まず更新によってどの程度の省エネ効果が得られるかを把握することが重要です。省エネ効果の見込みが大きいほど、補助金申請の事業計画書で投資の妥当性を示しやすくなります。

インバータ制御コンプレッサーの省エネ効果

従来の定速型コンプレッサーは、圧縮空気の需要にかかわらず一定速度で運転し続けます。需要が少ない時間帯でも全力運転するため無駄な電力を消費します。インバータ制御コンプレッサーは需要に応じてモーターの回転数を自動制御するため、電力消費を大幅に削減できます。

比較項目定速型(旧型)インバータ制御型(高効率)
運転方式一定速度で常時運転需要に応じて回転数を自動調整
低負荷時の電力全力運転のまま(無駄が大きい)回転数を下げて省電力
平均稼働率50%の場合の省エネ率目安基準20〜40%削減
圧力変動ON/OFFによる圧力変動が大きい安定した圧力供給が可能
騒音・振動比較的大きい低騒音・低振動
設備寿命への影響ON/OFF頻度が高く消耗しやすいスムーズな起動で長寿命化

コンプレッサーが「工場の省エネ最優先設備」と言われる理由

工場の全消費電力のうち、コンプレッサーが占める割合は業種によって15〜30%に達することがあります(省エネルギーセンター調べ参考値)。LED照明・空調に比べて1台当たりの電力消費量が大きく、インバータ化による削減率も高いため、省エネ投資の費用対効果が特に大きい設備として知られています。SIIの設備単位型補助金でもコンプレッサーは頻出の申請設備です。

老朽化コンプレッサーの更新で追加的な省エネ効果

インバータ化に加えて、機器の経年劣化による効率低下も省エネ更新の重要な動機です。導入から10〜15年経過したコンプレッサーは、内部摩耗や圧縮効率の低下により同じ仕事をするのに多くの電力を消費しています。最新の高効率モデルへの更新では、インバータ効果に加えて機器効率の改善分も合わせた省エネ効果が期待できます。

補助金申請の事業計画書では、現状の電力消費実績(過去12ヶ月の電気代・使用量データ)と更新後の省エネ効果の見込みを数値で示すことが求められます。古い設備を使っている企業ほど削減率を大きく見込めるため、申請の説得力が増す傾向があります。

SII設備単位型(Ⅲ事業)のコンプレッサー対象要件

省エネ・非化石転換補助金Ⅲ事業(設備単位型)でコンプレッサーの補助を受けるには、SIIが定める対象設備の要件を満たすことが前提です。

設備単位型の基本要件

Ⅲ事業(設備単位型)は、SIIが「指定設備」として登録した高効率機器を対象とした制度です。コンプレッサーに関する主な要件は以下の通りです。

コンプレッサー(Ⅲ事業)の対象設備要件

  • 指定設備リストへの登録:SIIが公募要領で提示する「指定設備リスト」に記載された機種・型番であること。任意の機種では対象外
  • 高効率基準の充足:SIIが定めるエネルギー消費効率の基準値(機種区分ごとに設定)を満たすこと。一般にトップランナー基準以上の性能が求められる
  • インバータ制御方式:圧縮空気需要に応じた回転数制御(インバータ制御)を搭載していること(機種区分によって要件が異なる場合あり)
  • 新品の設備であること:中古・リース設備は対象外。補助金対象は購入・設置する新品設備に限る
  • 国内での使用:補助対象設備を日本国内の自社または借用の事業場で使用すること
  • 専ら省エネ目的の更新:既存設備の省エネを目的とした更新であること。新工場の新設のみを目的とした設備は対象とならない場合がある

※上記は一般的な要件の整理です。年度・公募回ごとに細部が変わります。最新の要件は必ずSII公式サイト(shouenehojyokin.sii.or.jp)の公募要領で確認してください。

指定設備リストの確認方法

コンプレッサーが補助対象かどうかを確認する手順は以下の通りです。

  1. SII公式サイト(shouenehojyokin.sii.or.jp)にアクセスし、最新の公募要領をダウンロード
  2. 公募要領に添付される「指定設備リスト(圧縮機)」を開く
  3. 導入予定のコンプレッサーのメーカー名・型番が一覧に記載されているか照合する
  4. 記載がある場合、エネルギー消費効率の基準値も満たしているか確認する
  5. 不明な場合はコンプレッサーメーカー・販売代理店に「SII指定設備リスト登録の有無」を確認する

先に機器を発注してしまうと補助対象外になります

指定設備の確認と申請は、機器の発注・工事開始より前に行う必要があります。交付決定通知を受け取る前に機器を発注・設置してしまった場合は補助対象外となります。「補助が使えそう」と判断した段階で申請手続きを開始し、交付決定後に正式発注するフローを守ってください。

コンプレッサーの機種区分(一般的な分類)

機種区分主な用途省エネ化のポイント
スクリュー型コンプレッサー工場・製造ライン(大容量)インバータ制御化・漏れ対策・圧力設定最適化
レシプロ(往復動)型コンプレッサー整備工場・小規模製造(中小容量)インバータ搭載機種への更新・適正圧力への見直し
スクロール型コンプレッサー医療・食品・精密機器(無給油型)高効率モデルへの更新・オイルフリー化
ターボ型コンプレッサー大規模工場・プロセス産業(大容量)インバータ・効率改善・ブロワとの最適化

※指定設備リストへの掲載状況は機種・メーカー・申請年度によって異なります。公募要領の最新リストで必ず確認してください。

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コンプレッサーに使える補助金制度の徹底比較表

コンプレッサーの導入・更新に活用できる主な補助金制度を一覧で比較します。自社の規模・計画規模・省エネ率の目標によって最適な制度が異なります。

制度名 Ⅲ事業(設備単位型) Ⅰ事業(工場・事業場型) ものづくり補助金
所管・実施機関 経産省 / SII 経産省 / SII 中小企業庁
対象規模 中小企業〜大企業 中小企業〜大企業(大規模投資向き) 中小企業・小規模事業者
補助率(中小) 1/2 1/2〜2/3(省エネ率次第) 1/2〜2/3
補助率(大企業) 1/3 1/3〜1/2 対象外
補助上限 1億円(下限10万円) 15億円(一般枠) 枠により異なる(公募要領で確認)
申請の複雑さ 中程度(指定設備リスト確認が必要) 高い(事業場全体の省エネ計画が必要) 中程度(革新性の説明が必要)
コンプレッサー単体での申請 可能(指定設備リスト掲載が条件) 可能(工場計画の一部として) 可能(省力化との組み合わせで)
向いているケース 設備単体の更新・中小規模の投資 工場全体の大規模省エネ投資 製造プロセス革新と合わせた設備更新
公式参照先 SII公式 SII公式 ものづくり補助総合サイト

※上表は2026年度の一般的な制度概要の整理です。補助率・上限・要件は公募回ごとに変わります。申請前に必ず各制度の最新公募要領でご確認ください。

どの制度を選ぶか:判断フロー

  1. コンプレッサー1台〜数台の更新が主目的か→ Ⅲ事業(設備単位型)から検討を始める。SII指定設備リストへの掲載確認が最初のステップ
  2. 工場全体の省エネ計画と組み合わせる場合→ Ⅰ事業(工場・事業場型)でより高い補助率(省エネ率次第で2/3)が狙える
  3. 製造プロセスの改善・革新と組み合わせる中小企業→ ものづくり補助金の省力化投資枠も選択肢
  4. 複数制度の比較や最適化に迷う場合→ 認定支援機関(税理士・中小企業診断士)または省エネ補助金専門の申請代行会社に相談する

業種別・規模別コンプレッサー更新費用・補助額シミュレーション【4事例】

コンプレッサー更新の費用と省エネ補助金を活用した場合の実質負担・回収期間のモデルケースです。機種・規模・使用環境によって実際の費用は異なりますが、投資判断の参考にしてください。

事例①:中小製造工場(スクリュー型 15kW、1台更新)

項目金額
インバータ制御スクリュー型コンプレッサー本体費180万円
設置・配管工事費30万円
設計費・試運転調整費10万円
更新費用合計220万円
SII設備単位型補助金(中小企業 1/2)▲110万円
実質負担額110万円

想定省エネ効果:電力消費量30%削減(年間削減電力量 約6,000kWh相当)=年間電気代削減額 約12万〜18万円(電力単価により変動)。実質回収期間の目安:6〜9年(補助金なしの場合は12〜18年程度)。

事例②:中規模工場(スクリュー型 37kW、定速→インバータ置き換え)

項目金額
インバータ制御スクリュー型コンプレッサー本体費350万円
設置・配管・電気工事費60万円
既存設備撤去費20万円(補助対象外)
設計費・省エネ効果計算書作成費15万円
補助対象費用合計425万円(撤去費除く)
SII設備単位型補助金(中小企業 1/2)▲212万円
実質負担額(補助対象分)213万円+撤去費20万円

37kWクラスでは年間電力削減量が大きく、年間電気代削減額 約40万〜60万円が目安となるモデルケースもあります。実質回収期間の目安:約4〜6年

事例③:自動車整備工場(レシプロ型 3.7kW→インバータ型更新)

項目金額
インバータ制御レシプロ型コンプレッサー本体費35万円
設置・電気工事費8万円
更新費用合計43万円
SII設備単位型補助金(中小企業 1/2)▲21.5万円
実質負担額21.5万円

※補助金下限は10万円(Ⅲ事業)です。補助金額が下限を下回る場合は対象外となります。小規模な機種は補助金の対象要件・補助額の下限を必ず確認してください。

稼働率が低い整備工場では省エネ率は抑えめですが、年間電気代削減額 約3万〜5万円程度が目安です。

事例④:大規模製造工場(スクリュー型 75kW×2台、Ⅰ事業工場型で申請)

項目金額
インバータ制御スクリュー型コンプレッサー(75kW×2台)1,400万円
設置・配管・電気工事費150万円
省エネ診断・事業場計画策定費50万円
設計費・申請支援費30万円
補助対象費用合計1,630万円
SII Ⅰ事業(中小企業・省エネ率目標次第で1/2〜2/3)▲815万〜1,087万円
実質負担額543万〜815万円

75kWクラス×2台の更新では年間電力削減量が大きく、年間電気代削減額 約120万〜200万円のモデルケースもあります。Ⅰ事業(工場型)では省エネ率の高さによって補助率が上がる仕組みがあるため、他の省エネ設備と組み合わせた計画立案が有効です。実質回収期間の目安:3〜5年

※上記はすべてモデルケースです。実際の費用・補助額・省エネ効果は設備仕様・稼働状況・工場環境・公募回の要件によって異なります。見積もりと最新の公募要領でご確認ください。

コンプレッサー省エネ補助金の申請要件チェックリスト

申請の可否を事前に確認するためのチェックリストです。以下の項目を順番に確認してください。

申請前の自己チェック(SII Ⅲ事業・設備単位型)

  • 申請者要件:法人または個人事業主(国・地方公共団体は原則対象外)であること
  • 事業実施場所:日本国内の自社所有または賃借の事業場に設置すること
  • 指定設備リスト掲載:導入予定のコンプレッサーがSII公募要領の「指定設備リスト(圧縮機)」に掲載されていること
  • 高効率基準の充足:SIIが機種区分ごとに設定するエネルギー消費効率の基準値を満たす機種であること
  • 新品設備であること:中古・レンタル・リース設備は補助対象外。新品を購入・設置する計画であること
  • 補助金下限額:Ⅲ事業は補助金額10万円以上の規模であること(機器が安価な場合は下限を下回る可能性あり)
  • GビズIDプライムの取得:Jグランツでの電子申請に必要。未取得の場合は発行まで2〜3週間かかるため事前取得が必須
  • 省エネ効果の計算可能性:現在の電力消費実績データ(過去12ヶ月分)と導入後の省エネ率試算が準備できること
  • 交付決定前の発注禁止:SIIからの交付決定通知を受け取るまで、機器の発注・工事開始をしないこと

補助対象経費の範囲(コンプレッサーの場合)

経費区分補助対象の可否具体例
機器本体費 対象コンプレッサー本体(SII指定設備リスト掲載品)
附属装置費 条件付き対象アフタークーラー・ドライヤー・エアタンク等(本体と一体で省エネ効果を発揮する場合)
設置・工事費 対象設置工事費・配管工事費・電気工事費
設計費 対象省エネ効果計算・設計費
既存設備の撤去・廃棄費 対象外旧コンプレッサーの撤去・処分費
消耗品・予備品費 対象外オイル・フィルター・Vベルト等の消耗品
保守・メンテナンス費 対象外年次点検・保守契約費
消費税 対象外課税事業者は消費税分は自己負担

※最新の対象経費の範囲は公募要領で必ず確認してください。年度・公募回ごとに変わる場合があります。

コンプレッサー省エネ補助金の申請手順【7ステップ完全ガイド】

省エネ・非化石転換補助金Ⅲ事業(設備単位型)によるコンプレッサー更新の申請は以下の7ステップで進みます。各ステップの所要期間の目安も示します。

  1. ステップ1:GビズIDプライムの取得(〜4週間前)
    Jグランツ(電子申請システム)でのログインに必要なGビズIDプライムを取得します。印鑑証明書方式では取得まで2〜3週間かかるため、公募開始の1ヶ月前までに申請することを推奨します。マイナンバーカード方式なら最短即日取得可能。詳細はGビズID取得ガイド参照。
  2. ステップ2:公募要領の確認とSII指定設備リストの照合(公募開始直後)
    SII公式サイトから最新の公募要領と「指定設備リスト(圧縮機)」をダウンロードし、①導入予定のコンプレッサーがリストに掲載されているか②補助要件(効率基準値)を満たしているか③申請締切日を確認します。
  3. ステップ3:コンプレッサーメーカー・販売会社への見積依頼(公募開始後〜2週間)
    SII指定設備リストに掲載された機種の中から、使用目的・流量・圧力・設置環境に合った機種を選定します。3社以上から相見積もりを取ることで適正価格の確認と採択率向上につながります。見積書には機器本体費・附属装置費・工事費・設計費を項目別に記載してもらいます。メーカー・販売会社は「SII補助金申請サポート」を行っているケースも多いため確認してみてください。
  4. ステップ4:省エネ効果の計算書作成(〜1週間)
    現在使用しているコンプレッサーの電力消費実績(過去12ヶ月の電気代・使用量)と導入後の省エネ率・削減電力量を試算した計算書を作成します。コンプレッサーメーカーまたは申請代行会社がサポートすることが多いです。SIIが定める計算様式に沿って記載します。
  5. ステップ5:申請書類の作成・Jグランツへの入力(〜2週間)
    Jグランツ(jgrants.go.jp)の申請フォームに入力し、以下の書類を添付します。
    • 事業計画書(省エネ目標・実施スケジュール・費用内訳を記載)
    • 省エネ効果計算書(SII指定様式)
    • 機器の仕様書・カタログ(SII指定設備リスト掲載品であることの証明)
    • 相見積書(3社分推奨)
    • 認定支援機関の確認書(中小企業の場合)
    • 決算書・法人税申告書(直近2期分)
    • 登記事項証明書(3ヶ月以内)
  6. ステップ6:採択通知の受領と交付決定(申請から1〜2ヶ月)
    採択された場合、SIIから交付決定通知が届きます。交付決定通知を受け取った後から機器の正式発注・工事開始ができます。採択内定の段階での発注は補助対象外となるため、通知の種類を必ず確認してください。
  7. ステップ7:設備導入・実績報告・補助金受領
    交付決定後にコンプレッサーを発注・設置・稼働させ、完了後に実績報告書をSIIに提出します。SIIの確認後、補助金が指定口座に振り込まれます。補助金は後払い(事業実施後の精算払い)のため、導入時のつなぎ資金の手当ても計画に含めておきます。事業完了後も省エネ効果の継続報告義務があります。

補助金は「後払い」です|つなぎ資金の計画を忘れずに

省エネ補助金は事業実施(設備導入・稼働)後に実績報告→審査→振込という流れのため、補助金の入金まで事業完了から数ヶ月かかります。コンプレッサー購入・設置の代金は自社で先払いする必要があります。金融機関の設備資金融資やセーフティネット保証を活用したつなぎ資金の手当ても検討してください。

申請書類チェックリスト【コンプレッサー・SII設備単位型対応】

コンプレッサーの省エネ補助金申請に必要な書類を漏れなく準備するためのチェックリストです。締切直前に書類不備が発覚するケースが多いため、早めに準備を始めてください。

書類名取得先・作成者注意点
事業計画書(様式1)申請者またはコンサルJグランツの様式に沿って記載。省エネ目標値・実施スケジュール・費用内訳を具体的に
省エネ効果計算書コンプレッサーメーカーまたはコンサルSII指定の計算様式で算出。現状の消費電力実績と更新後の削減率・削減量を明記
機器の仕様書・カタログコンプレッサーメーカーSII指定設備リストの掲載品であること、効率基準値を満たすことが確認できるもの
相見積書(3社以上推奨)複数の販売会社・代理店から取得本体費・附属装置費・工事費・設計費の項目別内訳が必要
直近2期分の決算書自社経理・税理士法人税申告書・貸借対照表・損益計算書(2期分)
登記事項証明書法務局(最寄りまたはオンライン申請)発行3ヶ月以内のもの
認定支援機関の確認書税理士・中小企業診断士・金融機関等公募締切の2〜3週間前には依頼を開始すること
GビズIDプライムGビズID公式サイト(gbiz-id.go.jp)Jグランツログインに必要。印鑑証明書方式は発行まで2〜3週間
設置場所の図面・写真自社または設備会社現在のコンプレッサーの設置場所・更新後の設置計画を示すため
エネルギー使用量実績電力会社の使用量データ・電気代明細過去12ヶ月分を用意。省エネ効果計算書の根拠となる

申請書類の準備は「公募開始の1ヶ月前から」が鉄則

GビズIDの取得・認定支援機関への依頼・相見積もりの取得・省エネ計算書の作成など、複数の準備を並行して進める必要があります。公募開始後すぐに動き始め、遅くとも公募締切の2週間前には申請書類を完成させるスケジュールで進めることを推奨します。

採択率を上げる申請書作成のポイント【コンプレッサー特有の注意点】

コンプレッサーの省エネ補助金申請では、審査員が重視するポイントがあります。以下のポイントを押さえることで採択率を高めることができます。

ポイント1:現在の電力消費実績を正確に提示する

省エネ効果の根拠となるのは現在の消費電力の実績値です。電力会社から過去12ヶ月の月別使用量データを取得し、コンプレッサーの消費電力を他の設備と切り分けて示せると計画の信頼性が高まります。コンプレッサーの消費電力を個別に計測するクランプメーターなどを使った実測値があれば理想的です。

ポイント2:3社以上の相見積もりで費用の妥当性を証明する

1社のみの見積もりでは「なぜこの金額が妥当か」を審査で説明しにくくなります。3社以上から相見積もりを取得し、最終的に採用するメーカー・機種を選定する過程を明示することで、費用の妥当性を客観的に証明できます。相見積もりはSII指定設備リストに掲載された機種どうしで比較することが前提です。

ポイント3:コンプレッサーの用途と稼働状況を具体的に説明する

コンプレッサーが何の目的でどのように使われているか(塗装ライン・切削加工・空圧工具・滅菌等)を明確に説明します。現状の稼働パターン(1日の稼働時間・負荷率の変動)を示すことで、インバータ制御化による省エネ効果の根拠が具体的になり、計画の説得力が増します。

ポイント4:認定支援機関と早期に連携する

公募締切直前に認定支援機関(税理士・中小企業診断士・商工会議所等)に依頼すると確認書の作成が間に合わないことがあります。公募開始後すぐに認定支援機関に相談し、事業計画書の内容確認・修正を依頼します。認定支援機関のサポートにより、省エネ投資の経済合理性の説明が強化されます。

ポイント5:Ⅰ事業(工場型)との比較検討を示す

大規模な更新を検討している場合は、Ⅲ事業(設備単位型)とⅠ事業(工場・事業場型)を比較検討した上でⅢ事業を選択した理由を示すことで、申請の戦略的な判断を評価してもらいやすくなります。Ⅰ事業では工場全体の省エネ計画が必要ですが、補助率が高くなる可能性もあります。

都道府県・市区町村の省エネ設備補助金との併用ガイド

SIIの国の補助金に加えて、都道府県・市区町村の自治体補助を組み合わせることで実質負担をさらに圧縮できる可能性があります。コンプレッサーが対象になり得る主な自治体補助の状況を整理します。

自治体制度例主な内容問い合わせ先
東京都 中小企業等省エネ・節電促進助成金 都内中小企業の省エネ設備導入に対する助成(高効率空調・照明・コンプレッサー等が対象になる場合あり) クール・ネット東京(公益財団法人東京都環境公社)
大阪府 省エネ設備導入促進補助金 省エネ設備一般(コンプレッサー含む)への補助(年度により内容変更あり) 大阪府 環境農林水産部 資源循環課
愛知県 中小企業省エネルギー設備導入支援 省エネ設備への補助(製造業の多い愛知では工場向け設備も対象となるケースが多い) 愛知県 産業労働部 産業振興課
その他地方自治体 各自治体の省エネ補助金 都道府県・市区町村ごとに独自制度あり。SII補助金との併用可否は各制度で確認 各自治体の産業振興課・環境課等

自治体補助金の探し方

自治体補助金は毎年内容が変わり、予算消化で早期終了するものも多くあります。以下の方法で最新情報を確認してください:
(1) 自治体の産業振興課・省エネ担当窓口に直接お問い合わせ
(2) 商工会議所・よろず支援拠点での無料相談
(3) 中小企業庁「補助金ポータル」(https://hojyokin-portal.go.jp/)で検索
※本ページ記載時点での情報であり、最新は公式窓口でご確認ください。

コンプレッサー省エネ補助金の相談窓口と申請代行の選び方

コンプレッサーの省エネ補助金申請は、省エネ効果の計算・書類準備・認定支援機関との連携など専門知識が必要です。無料で使える相談窓口と有料の申請代行の特徴を整理します。

相談先費用得意な支援内容向いているケース
よろず支援拠点 無料 補助金制度の概要説明・他機関への紹介 どの補助金を使えばよいか迷っている
商工会議所・商工会 無料(会員) 制度説明・認定支援機関の紹介・書類確認 地域の支援ネットワークを活用したい
コンプレッサーメーカー・販売代理店 機器購入と一体(実質無料) SII指定設備の選定・省エネ計算書の作成サポート・申請書類の補助 機器選定と申請を同時に進めたい
認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士等) 相談は一部無料〜有料 申請書類の確認・認定機関押印・経営面のアドバイス 顧問税理士がいる、財務面も相談したい
省エネ補助金専門の申請代行会社 成功報酬型(補助金額の10〜20%程度) 書類全作成・省エネ計算・申請から実績報告まで一括対応 初めての申請、社内リソースが不足している

コンプレッサーメーカーへの申請サポート依頼が近道

コンプレッサーメーカー(日立産機・アトラスコプコ・北越工業・アネスト岩田・コベルコ・日精エレベータ工業等)や主要販売代理店は、SII指定設備リストへの製品登録状況を熟知しており、省エネ計算書の作成サポートを提供していることが多いです。まず導入予定機種のメーカー・販売店に「補助金申請のサポートが受けられるか」を確認するのが実務的な最初のステップです。

よくある質問(FAQ)

Aはい、高効率コンプレッサー(特にインバータ制御型)はSII省エネ・非化石転換補助金Ⅲ事業(設備単位型)の対象になり得ます。ただし、SIIが公募要領で指定する「指定設備リスト(圧縮機)」に掲載された機種・型番であることが前提です。任意の機種が自動的に補助対象になるわけではないため、申請前に必ず最新の指定設備リストを確認してください。
ASII省エネ・非化石転換補助金Ⅲ事業(設備単位型)の場合、中小企業は補助率1/2・大企業は1/3、補助上限は1億円(下限10万円)です。工場全体の省エネ計画と組み合わせるⅠ事業(工場・事業場型)では、省エネ率の達成度によって補助率が1/2〜2/3に変わる場合があります。最新の補助率は必ずSII公式サイト(shouenehojyokin.sii.or.jp)の公募要領で確認してください。
A工場の稼働パターンや負荷率によって大きく異なりますが、定速型から変速型(インバータ制御)への更新で、一般的に20〜40%の電力削減が見込まれます。特に稼働率が変動する用途(圧縮空気の需要が時間帯によって変わる工場)では削減効果が大きい傾向があります。省エネ計算書では現在の電力消費実績データと更新後の削減見込みを数値で示す必要があります。
A必須要件ではない場合もありますが、3社以上の相見積もりを取得することを強く推奨します。相見積もりを提示することで費用の妥当性を客観的に示せるため、審査での評価が高まります。また、異なるメーカー・機種を比較することで、省エネ効果の高い最適な機種を選定できるメリットもあります。見積書には機器本体費・附属装置費・工事費・設計費を項目別に記載してもらいます。
Aいいえ。交付決定通知を受け取るまでは機器の発注・工事開始をしてはなりません。SIIから「交付決定通知」が届いた後にはじめて正式発注・工事着工が可能です。「採択通知(採択の内定)」だけでは不十分で、交付決定前の発注は補助対象外となり補助金を受け取れなくなります。工事スケジュールは交付決定後から逆算して計画してください。
ASIIの設備単位型補助金は新品の購入(取得)が原則です。リース・レンタル設備は原則として補助対象外となります。リースの場合でもファイナンスリース(所有権移転条件付き)など一部の形態が認められる場合がありますが、詳細は申請時の公募要領で確認する必要があります。
Aいいえ、既存設備の撤去・廃棄費用は補助対象外です。補助対象となるのは、新たに導入するコンプレッサーの機器費・附属装置費・設置工事費・設計費が中心です。撤去・廃棄費用は自己負担となるため、費用計画に含めておく必要があります。
Aあります。補助金を受けた事業者は、事業完了後原則5年間にわたって毎年省エネ効果をSIIに報告する義務があります。コンプレッサーの消費電力実績データを記録・保存し、年次報告書を作成します。報告を怠ると補助金の返還を求められる可能性があるため、導入前から電力計測の体制(電力量計の設置等)と報告担当者を確立しておくことを推奨します。
ASII設備単位型(Ⅲ事業)では中小企業の場合に認定経営革新等支援機関(認定支援機関)の確認書が必要となる場合があります。認定支援機関には税理士・公認会計士・中小企業診断士・金融機関等が含まれます。顧問税理士がいる場合はまず相談するのが最も手軽です。最新の必要書類は公募要領で確認してください。
Aコンプレッサー1〜数台の更新が主目的の場合はⅢ事業(設備単位型)が手続きが比較的シンプルで向いています。工場全体の省エネ計画(コンプレッサー以外の設備も含む大規模な投資)と組み合わせる場合はⅠ事業(工場・事業場型)で補助率を高める選択肢もあります。Ⅰ事業は申請に必要な書類・計画の難度が高くなるため、規模感と社内リソースに応じて選択してください。迷う場合は認定支援機関または申請代行会社に相談することをお勧めします。
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