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業務用冷蔵庫・冷凍庫の省エネ補助金2026【SII補助金対象設備と申請手順】

この記事の結論

業務用冷蔵庫・冷凍庫は2026年度の省エネ・非化石転換補助金(SII)設備単位型で補助率1/3〜1/2・補助上限1億円の対象になり得ます。さらに環境省のコールドチェーンにおける脱フロン・省エネ型冷凍冷蔵設備導入支援事業(補助率1/3〜1/2・上限5億円)も活用でき、2つの制度を理解して申請することで実質負担を大幅に圧縮できます。本記事では対象設備の要件・補助率比較表・費用シミュレーション・申請7ステップ・FAQ10問を2026年版で完全解説します。

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業務用冷蔵庫・冷凍庫は省エネ補助金の対象になる?【2026年結論】

飲食店・スーパー・食品工場・ホテルなどで使用する業務用冷蔵庫・冷凍庫は、2026年度においても国の省エネ補助金(SII)の対象設備です。冷凍冷蔵設備は年間エネルギー消費量が大きく、高効率機種への買い替えによる省エネ効果が明確に計算できるため、補助金申請との相性が良い設備の一つです。

2026年度:業務用冷蔵庫・冷凍庫に使える補助金の結論

制度名補助率(中小企業)補助上限実施機関
省エネ・非化石転換補助金 Ⅲ事業(設備単位型) 中小企業 1/2、大企業 1/3 1億円 SII(経産省)
コールドチェーン脱フロン・省エネ型冷凍冷蔵設備導入支援事業 中小企業 1/2、大企業 1/3 5億円(下限100万円) 環境省委託機関
各自治体の省エネ設備補助金 自治体により異なる 自治体により異なる 各都道府県・市区町村

※補助率・上限・公募時期は公募回ごとに変わります。申請前に必ず最新の公募要領を確認してください。

2つの国の制度を最大限活用するには、どちらの制度に申請するか、または併用できるかを最初に整理することが重要です。本記事では制度選択のポイントから申請の実務手順まで、順を追って解説します。

2制度を徹底比較|SII設備単位型 vs 環境省コールドチェーン補助金

業務用冷蔵庫・冷凍庫を対象とする2つの主要制度の違いを理解することで、自社に最適な申請ルートを選べます。

比較項目 SII 省エネ・非化石転換補助金
Ⅲ事業(設備単位型)
環境省
コールドチェーン脱フロン・省エネ型補助金
所管省庁 経済産業省(SII執行) 環境省(委託機関執行)
主な対象機器 高効率業務用冷凍冷蔵設備(SIIが指定するリスト登録品) ノンフロン・低GWP冷媒を使用する業務用冷凍冷蔵設備
補助率(中小) 1/2(省エネ率目標達成で上乗せあり) 1/2(脱フロン要件を満たす場合)
補助率(大企業) 1/3 1/3
補助上限額 1億円(下限10万円) 5億円(下限100万円)
主な申請条件 SIIのリスト登録製品を使用し、省エネ率基準を達成すること ノンフロン冷媒(R290・CO2等)または低GWP冷媒(GWP150以下)の使用
電子申請システム Jグランツ(GビズIDプライム必要) 電子申請(公募要領で確認)
どちらを選ぶか 省エネ率が高い高効率設備を導入する場合。大規模な設備更新にも対応 フロン冷媒から自然冷媒・低GWP冷媒への転換を重視する場合。特に食品スーパー・コンビニ・物流倉庫向け

2制度の併用について

SII補助金と環境省コールドチェーン補助金は原則として同一設備への同時申請はできません(補助金の重複交付禁止原則)。ただし、複数の冷凍冷蔵設備を導入する場合、設備ごとに異なる制度へ申請するケースは認められる可能性があります。詳細は各公募要領または認定支援機関・専門家に確認してください。

自治体の上乗せ補助との組み合わせ

国の補助金と自治体独自の省エネ補助金は別の財源からの補助であれば併用可能なケースがあります。例えば東京都の「中小企業省エネ設備導入補助」や大阪府・神奈川県等の独自補助を国補助金と組み合わせることで、実質自己負担をさらに抑えられる可能性があります。ただし自治体によって条件が異なるため、申請前に管轄窓口へ確認してください。

補助対象となる業務用冷蔵庫・冷凍庫の要件【SII設備単位型】

SII 省エネ・非化石転換補助金の設備単位型(Ⅲ事業)で業務用冷凍冷蔵設備が補助対象となるには、SIIが公募要領で指定する「指定設備リスト」に登録された製品であることが最低条件です。任意の製品を選んでも対象外となるため、リストの事前確認が必須です。

SIIリストに登録される主な設備カテゴリ

設備カテゴリ具体例省エネ基準の目安主な対象業種
高効率業務用冷蔵庫 業務用タテ型冷蔵庫・冷蔵ショーケース・コールドテーブル 省エネ法に基づく目標基準値比105%以上など 飲食店・ホテル・スーパー・コンビニ
高効率業務用冷凍庫 業務用タテ型冷凍庫・冷凍ショーケース・急速冷凍機 同上 食品工場・外食チェーン・流通倉庫
業務用冷凍冷蔵システム(コンデンシングユニット型) 大型集中冷凍設備・マルチユニット型冷凍機 COP基準・省エネ率基準など(機種により異なる) 食品スーパー・食品工場・物流倉庫
自然冷媒冷凍冷蔵設備 CO2冷媒冷凍機・アンモニア冷凍機・R290冷媒ショーケース ノンフロン要件を満たすもの 大型スーパー・食品工場・冷凍倉庫

※上記は一般的なカテゴリの例示です。年度・公募回によって指定カテゴリや省エネ基準が変わります。必ずSII公式サイト(syouenehojyokin.sii.or.jp)の最新公募要領・指定設備リストを確認してください。

補助対象外となりやすい設備

このような設備は対象外になる場合があります

  • SIIの指定設備リストに登録されていない製品(省エネ基準を満たさない旧型機種等)
  • 既に導入済みで使用中の設備(新規購入・設置が原則)
  • 中古の冷蔵庫・冷凍庫(一般的に新品が要件となる場合が多い)
  • 家庭用冷蔵庫を業務用として転用するもの(業務用規格品が対象)
  • 交付決定前に発注・設置を開始した設備

補助対象経費の範囲

経費区分補助対象の可否具体例
設備機器費 対象冷蔵庫・冷凍庫・冷凍ショーケース本体費用
設置工事費・配管工事費 対象電気工事・冷媒配管工事・据付工事
付帯設備費 条件付き対象本体に付随するコンデンシングユニット・制御盤等(要確認)
撤去・廃棄費 対象外旧設備の撤去・フロン回収・廃棄費用
維持管理費・消耗品 対象外フィルター・冷媒補充費・保守契約費
消費税相当額 対象外課税事業者は消費税分が自己負担

※対象経費の詳細・計上ルールは年度ごとの公募要領で確認してください。

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業種別・規模別の費用シミュレーション【2026年度補助金適用後の実質負担】

業務用冷蔵庫・冷凍庫の導入費用は機種・台数・設置環境によって大きく異なります。以下は2026年度補助金(SII設備単位型・中小企業補助率1/2)を活用した場合の概算モデルケースです。実際の金額は見積もりで確認してください。

事例①:飲食店(小規模・タテ型冷蔵庫2台・冷凍庫1台)

項目金額(税抜)
高効率業務用冷蔵庫(タテ型2ドア)×2台60万円
高効率業務用冷凍庫(タテ型2ドア)×1台40万円
設置・電気工事費20万円
導入費合計120万円
SII補助金(中小企業1/2)▲60万円
実質負担額(概算)60万円

年間電気代削減効果(省エネ率30%改善・従前年間電力費20万円と仮定)で年間約6万円削減、投資回収期間は約10年のモデルケースです。初期費用の半額を補助金でまかなえる効果は大きいといえます。

事例②:食品スーパー(中規模・オープン冷凍ショーケース更新)

項目金額(税抜)
高効率冷凍ショーケース(3m型×6台)900万円
コンデンシングユニット(集中管理型)300万円
冷媒配管工事・電気工事200万円
設計費・施工管理費100万円
導入費合計1,500万円
SII補助金(中小企業1/2)▲750万円
実質負担額(概算)750万円

冷凍ショーケースの更新で省エネ率30〜40%改善が見込まれる場合、年間電気代削減効果は150万〜200万円規模になることもあります。実質回収期間は3.5〜5年程度のモデルケースです。

事例③:食品工場(大型冷凍設備・自然冷媒転換・環境省補助金活用)

項目金額(税抜)
CO2冷媒冷凍機(100kW相当)2,000万円
冷媒配管・電気・断熱工事800万円
設計費・試運転調整費200万円
旧設備フロン回収費用(補助対象外)100万円(自己負担)
補助対象費合計3,000万円
環境省コールドチェーン補助金(中小1/2)▲1,500万円
フロン回収費(自己負担)100万円
実質負担額(概算)1,600万円

大型冷凍設備の場合、環境省コールドチェーン補助金の上限5億円が有利に働きます。CO2冷媒冷凍機は初期費用が高いものの、ランニングコスト削減と将来のフロン規制対応を同時に達成できます。

事例④:ホテル(業務用冷蔵庫・ブラストチラー複数台更新)

項目金額(税抜)
高効率業務用冷蔵庫・冷凍庫 各種(厨房用)×8台480万円
高効率ブラストチラー×2台240万円
設置・電気工事費80万円
導入費合計800万円
SII補助金(中小企業1/2)▲400万円
実質負担額(概算)400万円

※上記はあくまでモデルケースです。実際の補助金額・補助対象経費の計上範囲は公募要領と見積もりで確認してください。補助金の交付は採択後のため、つなぎ資金の確保も計画に含めてください。

申請前の自己チェックリスト【SII設備単位型・冷凍冷蔵設備版】

補助金申請を検討する際に、以下の項目を事前に確認してください。全項目をクリアすることで申請の可能性が高まります。

申請適格チェック(該当箇所を確認)

  • 申請者要件:法人または個人事業主であること(国・地方公共団体は対象外)
  • 設備の新規性:新品の業務用冷蔵庫・冷凍庫を新規購入・設置する計画であること
  • SII指定リスト確認:導入予定機種がSIIの指定設備リストに登録されていること(購入前に必ず確認)
  • 省エネ率基準:既存設備と比較して一定の省エネ率改善が見込まれること(基準は公募要領で確認)
  • 申請タイミング:SIIからの交付決定通知を受け取る前に機器の発注・設置を開始しないこと
  • GビズIDプライムの取得:Jグランツ申請に必要。未取得の場合は早期に申請(取得まで2〜3週間)
  • 認定支援機関:中小企業の場合、認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士等)の確認書が必要なケースがある
  • 省エネ計算書の準備:現状設備のエネルギー消費量データ(3年分が理想)と新設備のカタログスペックを準備
  • 資金計画:補助金は事業完了後の交付のため、設置費用を一時立替できる資金計画を立てること
  • フロン冷媒の場合:既存設備のフロン冷媒は「フロン排出抑制法」に従った適切な回収・廃棄が必要(廃棄費は補助対象外)

申請に必要な主な書類

書類名内容準備の目安時期
申請書(Jグランツ入力)事業者情報・設備情報・省エネ目標等を入力公募開始後〜締切の2週間前
省エネ効果計算書現状設備vs導入設備の省エネ率試算見積取得後
設備の仕様書・カタログSII指定リストとの照合に使用メーカー・販売店から入手
見積書(3社以上推奨)機器費・工事費が項目別に明記されたもの公募開始直後〜2週間
決算書(直近2期分)事業の実態確認事前に準備
事業計画書省エネ投資の目的・効果・実施体制・スケジュール申請2〜3週間前から作成
認定支援機関の確認書中小企業の場合に必要なケースあり担当者と早めに連絡

業務用冷蔵庫・冷凍庫の省エネ補助金 申請7ステップ

SII 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)に業務用冷凍冷蔵設備で申請する場合の標準的な手順を解説します。公募締切まで2ヶ月以上の余裕を持って準備を始めることを推奨します。

  1. ステップ1:GビズIDプライムの取得(公募開始の1ヶ月以上前)
    Jグランツでの電子申請に必須のGビズIDプライムを取得します。書面申請(印鑑証明書方式)は取得まで2〜3週間かかります。マイナンバーカードを使用したオンライン申請なら最短即日取得可能です。GビズID取得の詳細ガイドも参照してください。
  2. ステップ2:公募要領の確認と指定設備リストの照合(公募開始直後)
    SII公式サイトから最新の公募要領と指定設備リストをダウンロードします。「高効率業務用冷凍冷蔵設備」カテゴリを確認し、導入予定機種が登録されているかを照合します。2026年度の公募スケジュールは申請スケジュール一覧も参考にしてください。
  3. ステップ3:メーカー・販売店への見積依頼(公募開始後〜2週間)
    SII指定リスト登録製品に絞って、3社以上から相見積もりを取ります。見積書には「機器費」「工事費(電気工事・配管工事・据付工事)」「設計費」を項目別に明記してもらいます。メーカーや販売店によっては補助金申請の省エネ計算書作成をサポートしてくれる場合もあります。
  4. ステップ4:省エネ効果の計算(〜1週間)
    現状の冷蔵庫・冷凍庫の年間電力消費量を確認し、新設備との省エネ率を計算します。電力会社の請求書・設備台帳・メーカーカタログのCOP(エネルギー消費効率)数値を使って試算します。省エネ計算の方法を参考にしてください。省エネ計算が難しい場合は認定支援機関や申請代行会社に相談することで効率的に進められます。
  5. ステップ5:申請書類の作成・Jグランツへの入力(〜2週間)
    Jグランツの申請フォームに必要事項を入力し、書類を添付します。事業計画書には「なぜこの設備に投資するか」「省エネ効果の試算根拠」「実施スケジュール」「資金計画」を具体的に記載します。事業計画書の書き方も参照してください。
  6. ステップ6:採択・交付決定の通知(申請から1〜3ヶ月後)
    SIIから採択通知・交付決定通知が届きます。交付決定通知を受け取るまでは機器の発注・工事開始をしてはいけません。採択通知(内定)と交付決定通知は別のものであることに注意してください。
  7. ステップ7:機器導入・設置・実績報告(交付決定後〜)
    交付決定後に機器を発注・設置します。設置完了後、SIIに実績報告書を提出し審査を経て補助金が交付されます。補助金交付後も原則5年間の省エネ効果報告義務があります。詳細は実績報告の手順を参照してください。

申請代行会社を活用するメリット

補助金申請の書類作成・省エネ計算・認定支援機関との調整を専門家に委託することで、申請の質と採択率が向上します。一般的に成功報酬型(補助金額の10〜15%程度)で、不採択の場合は費用不要のケースが多いです。初めての申請や社内リソースが不足している場合は相談を検討してください。申請代行の費用相場と選び方も参照してください。

環境省コールドチェーン脱フロン・省エネ型補助金の活用ポイント

環境省コールドチェーン補助金は、フロン冷媒から自然冷媒・低GWP冷媒への転換を促進する制度で、食品スーパー・コンビニ・食品工場・冷凍倉庫などが主な対象業種です。SII設備単位型と異なり、CO2排出削減(脱炭素)の観点から冷媒転換を重視している点が特徴です。

環境省補助金の対象冷媒と対象機器

冷媒の種別具体例補助の位置づけ
ノンフロン冷媒(自然冷媒) CO2(R744)・アンモニア(R717)・炭化水素 R290(プロパン) 高補助率(1/2)の対象となりやすい
低GWP冷媒 GWP150以下のHFO系冷媒(R1234yf等) 補助対象に含まれるケースあり(要確認)
既存フロン冷媒(R22・R404A等) フロン(HFC・HCFC) この冷媒を使う設備への買い替えは対象外

環境省補助金の申請で注意すべきポイント

  • フロン回収は必須:既存設備の冷媒がフロンの場合、フロン排出抑制法に基づいた適切な回収・廃棄が義務です。フロン回収業者(第一種フロン類充填回収業者)に依頼します。この費用は補助対象外となるため事前に予算に計上してください。
  • 公募時期を確認:環境省コールドチェーン補助金は年度ごとに公募スケジュールが決まっており、SII補助金とは異なるタイムラインで進みます。最新の公募情報は環境省の公式ウェブサイト・委託機関のサイトで確認してください。
  • 補助上限5億円を活かす:大規模な冷凍設備の更新(食品工場・冷凍倉庫)では補助上限5億円が強みになります。SII設備単位型の上限1億円と比較して、投資規模の大きなプロジェクトで有利です。
  • 省エネ効果の計算方法が異なる:脱フロン・省エネ効果の算定方法が環境省の様式に基づくため、SII補助金の計算書とは異なります。専門家のサポートが特に有効です。

主要メーカー・機種の特徴比較【補助金申請時の選び方】

補助金申請を前提として業務用冷蔵庫・冷凍庫を選ぶ際は、SIIの指定設備リストへの登録実績が豊富なメーカーを優先することで、申請の確実性が高まります。以下は市場に存在する主要メーカーの概要です(SII登録状況は毎回の公募で変わるため、必ず最新リストで確認してください)。

メーカー主な製品ライン得意な用途・業種自然冷媒ラインナップ
ホシザキ 業務用冷蔵庫・冷凍庫・冷凍ショーケース・製氷機 飲食店・ホテル・給食施設 一部製品で展開(公式サイトで確認)
フクシマガリレイ 業務用冷蔵庫・冷凍庫・ショーケース・厨房機器 飲食店・スーパー・コンビニ CO2冷媒ショーケースを展開
パナソニック 業務用冷蔵庫・冷凍庫・コンビニショーケース コンビニ・スーパー・飲食店 CO2冷媒・R290冷媒製品を展開
三菱電機 業務用冷蔵庫・食品工場向け冷凍設備 食品製造業・流通・病院 自然冷媒冷凍機を展開
マルゼン・タニコー等 業務用厨房向け冷蔵庫・コールドテーブル 飲食店・給食・学校・病院厨房 メーカーにより異なる

※上記は市場に存在する主要メーカーの例示であり、補助金申請の可否・採択を保証するものではありません。SIIの指定設備リストへの登録状況は毎年の公募要領で確認してください。

補助金申請時のメーカー選定3つのポイント

  1. SII指定設備リストへの登録確認:メーカー・型番がSIIのリストに登録されているか、申請前に必ず照合する
  2. 省エネ基準値の余裕度:省エネ率の目標基準をどの程度上回っているか。余裕があるほど加点評価につながる可能性がある
  3. メーカーの補助金申請サポート体制:省エネ計算書・仕様書の作成をサポートしてくれるメーカー・販売店を選ぶと申請作業が効率化する

省エネ率の計算方法と採択に必要な数値の目安

業務用冷蔵庫・冷凍庫の省エネ効果を補助金申請で証明するには、現状設備と新設備のエネルギー消費量を比較した省エネ率の計算書が必要です。

省エネ率の基本計算式

省エネ率の計算式

省エネ率(%)=(現状設備の年間エネルギー消費量 - 新設備の年間エネルギー消費量)÷ 現状設備の年間エネルギー消費量 × 100

冷蔵庫・冷凍庫の場合、年間電力消費量(kWh)を使って計算するのが一般的です。現状設備のデータは電力会社の請求書や設備台帳から、新設備のデータはメーカーカタログの消費電力(W)×年間稼働時間(h)から試算します。

COP(エネルギー消費効率)とは

COP(エネルギー消費効率)は冷凍能力(W)を消費電力(W)で割った値で、数値が大きいほど省エネ性能が高いことを示します。SII補助金の高効率冷凍冷蔵設備は、省エネ法の目標基準値よりも高いCOPを持つ製品が登録されます。

機器種別既存機(目安)高効率機(目安)省エネ改善率(目安)
業務用冷蔵庫(タテ型2ドア) 年間消費電力 1,100〜1,500 kWh程度 年間消費電力 700〜1,000 kWh程度 約20〜40%削減
業務用冷凍庫(タテ型2ドア) 年間消費電力 2,000〜3,000 kWh程度 年間消費電力 1,200〜1,800 kWh程度 約30〜40%削減
冷凍ショーケース(3m型) 年間消費電力 4,000〜6,000 kWh程度 年間消費電力 2,500〜4,000 kWh程度 約25〜40%削減

※上記はあくまでモデルケースの目安値です。実際の消費電力は設置環境・周囲温度・開閉頻度・収納量等によって大きく異なります。正確な省エネ計算は専門家に依頼してください。

省エネ率の計算方法の詳細は省エネ計算の方法・ツールガイドを参照してください。また補助率・補助額の決まり方は補助率・補助額の仕組み解説でも確認できます。

無料相談窓口と申請代行サービスの選び方

業務用冷蔵庫・冷凍庫の補助金申請は、省エネ計算・書類作成・認定支援機関との連携など複数の専門知識が必要です。無料相談窓口と有料の申請代行サービスを上手に活用することで、申請の質と採択可能性が高まります。

相談先費用得意な支援内容向いているケース
よろず支援拠点 無料 補助金制度の概要説明・機関紹介 どの補助金を使えばよいか迷っている
商工会議所・商工会 無料(会員向け) 制度説明・認定支援機関の紹介 地域の支援ネットワークを活用したい
認定支援機関(税理士・中小企業診断士等) 相談のみ無料〜有料 申請書類確認・認定機関押印・財務アドバイス すでに顧問税理士がいる
省エネ補助金専門の申請代行会社 成功報酬型(補助金額の10〜15%程度) 省エネ計算・書類全作成・Jグランツ入力・実績報告まで一括 初めての申請・社内リソース不足
冷凍冷蔵設備のメーカー・販売代理店 機器購入と一体(実質無料) SII指定機器の選定・省エネ計算書作成サポート 機器選定と申請を同時に進めたい

申請代行会社を選ぶ際の3ポイント

  1. SII補助金・冷凍冷蔵設備の申請実績があるか:業種・設備の特性を理解した担当者がいるかを確認する
  2. 成功報酬型か着手金型かを確認:不採択リスクの分担方法を事前に契約書で確認する
  3. 省エネ計算の内製対応が可能か:SIIの計算様式に精通した担当者が社内にいるかを確認する

相談先の探し方や選び方は省エネ補助金の無料相談窓口まとめ申請代行サービスの比較も参照してください。

よくある質問(FAQ)

Aはい、業務用冷蔵庫・冷凍庫は2026年度の省エネ補助金(SII 省エネ・非化石転換補助金 設備単位型)の対象設備になり得ます。ただし、SIIが公募要領で指定する「指定設備リスト」に登録された製品であることが条件です。任意の製品を購入しても補助対象外となるため、導入前に必ず最新のリストを確認してください。また、環境省の「コールドチェーン脱フロン・省エネ型冷凍冷蔵設備導入支援事業」も活用できる場合があります。
ASII 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)では、中小企業は補助率1/2、大企業は1/3、補助上限は1億円(下限10万円)です。環境省コールドチェーン補助金では同様に中小1/2・大企業1/3、上限5億円(下限100万円)です。補助率の詳細・上乗せ要件は毎年の公募要領で変わるため、SII公式サイトの最新公募要領を必ず確認してください。
A目的によって使い分けます。省エネ効果(電力削減)を重視する場合はSII設備単位型フロン冷媒から自然冷媒・低GWP冷媒への転換を重視する場合は環境省コールドチェーン補助金が向いています。大規模な冷凍設備(食品工場・冷凍倉庫)では補助上限5億円の環境省補助金が有利になるケースもあります。同一設備への重複申請は原則できないため、専門家に相談のうえ選択してください。
Aはい、飲食店でも申請できます。申請者要件は法人または個人事業主であることで、業種による制限は基本的にありません。ただし導入する冷蔵庫・冷凍庫がSIIの指定設備リストに登録されていること、および省エネ率の基準を満たすことが条件です。飲食店向けのタテ型冷蔵庫・コールドテーブル等の高効率製品もリストに含まれているケースがあります。公募要領を確認してください。
A一般的に省エネ補助金は新品設備の新規導入が要件であり、中古設備は対象外となるケースが多いです。ただし公募要領によって詳細条件が異なるため、申請を検討する場合は必ず最新の公募要領を確認するか、専門家に問い合わせてください。
A旧設備の廃棄・撤去費用は省エネ補助金の対象外となるのが一般的です。とくにフロン冷媒を使用している設備はフロン排出抑制法に基づいた冷媒回収(第一種フロン類充填回収業者への依頼)が義務であり、その費用は自己負担となります。廃棄費用は別途予算に計上したうえで申請計画を立ててください。
A一般的な目安は以下の通りです。GビズID取得(2〜3週間)→公募開始・申請書類作成(2〜4週間)→採択・交付決定通知(1〜3ヶ月)→設備発注・設置(1〜3ヶ月)→実績報告・補助金交付(1〜2ヶ月)。合計で最短でも5〜8ヶ月程度かかるケースが多いです。設備が急遽故障した場合は補助金を待たずに自己負担で交換し、次回公募で別設備を申請するなどの対応も検討してください。
A省エネ補助金は原則として設備の購入(取得)が前提で、リース・レンタルが補助対象になるかは制度・申請枠によって異なります。リース会社が申請者となって補助金を申請するスキームが認められるケースもありますが、詳細は公募要領または認定支援機関に確認してください。
A採択後の設備変更は原則としてSIIへの変更申請が必要です。変更内容によっては補助金額が変わる場合があります。特に機種変更(別の型番への変更)は事前にSIIに相談し、指定設備リストへの登録状況も再確認してください。勝手に変更すると補助対象外となるリスクがあります。
ASII設備単位型(Ⅲ事業)では省エネ診断は必須要件ではありません。ただし省エネ診断を受けることで現状設備の正確なエネルギー消費データが得られ、省エネ率計算の根拠が強化されるため、申請書の説得力が増します。また省エネ診断を経由した申請では加点評価につながる制度もあるため、余裕があれば活用をおすすめします。省エネ診断の活用ガイドも参照してください。
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