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ヒートポンプ給湯器の省エネ補助金2026【業務用・産業用の補助対象と申請】

この記事の結論

業務用・産業用ヒートポンプ給湯器は、SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」の補助対象設備に登録されており、中小企業は導入費用の1/3(トップ性能枠は1/2)の補助を受けられます。年間燃料費の40〜70%削減が期待できる高効率設備として、旅館・ホテル・病院・食品工場などの給湯需要が大きい施設で特に効果的です。2026年度の2次公募は6月1日〜7月9日(受付中)。申請は設備発注・着工前が絶対条件。最新の公募要領・指定設備リストは必ずSII公式サイトでご確認ください。

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ヒートポンプ給湯器の省エネ補助金2026:結論と全体像

ヒートポンプ給湯 省エネ補助金2026 結論まとめ

  • 主な補助制度:SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」— 業務用・産業用ヒートポンプ給湯器が補助対象設備として登録済み
  • 補助率:中小企業1/3(トップ性能枠は1/2)/大企業1/3
  • 補助上限:1億円/事業(補助下限は30万円)
  • 2026年度2次公募:2026年6月1日〜7月9日(受付中)/3次公募以降はSII公式で公表
  • 対象の目安:SII指定設備リストに型番が掲載されていること。省エネ率10%以上または年間1kl以上の削減が見込めること
  • 最大の失敗:交付決定前の発注・着工。採択通知≠発注可。「交付決定通知」受領後に発注すること
  • 申請方法:GビズIDプライム取得後、Jグランツで電子申請(紙申請は廃止済み)

補助率・上限・公募時期は年度・公募回ごとに変わります。申請前に必ずSII公式サイトの最新公募要領でご確認ください。本記事は2026年6月25日時点の情報をもとに作成しています。

ヒートポンプ給湯器は、空気の熱エネルギーを利用してお湯を沸かす設備で、従来の電気温水器やガスボイラーと比較して消費エネルギーを40〜70%削減できる省エネ設備です。業務用・産業用の大型機種は、旅館・ホテル・病院・老人ホーム・学校・食品工場・銭湯など、大量の給湯が必要な施設で特に導入効果が高くなります。

2026年度も、SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)が経済産業省から委託を受けて執行する「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」において、業務用ヒートポンプ給湯器は補助対象設備として登録されています。中小企業であれば導入費用の最大1/2(トップ性能枠)の補助を受けられるため、設備の初期投資を大幅に圧縮しながら長期の燃料費削減効果を享受できます。

本記事では、ヒートポンプ給湯器を対象とした省エネ補助金の制度概要・補助率・申請手順・必要書類・費用シミュレーション・よくある失敗をゼロから解説します。

ヒートポンプ給湯器の省エネ効果と業務用・産業用の特徴

補助金申請において「省エネ効果計算書」が求められます。ヒートポンプ給湯器がなぜ省エネ設備として認められるのか、その仕組みと効果を整理します。

ヒートポンプ給湯器の仕組みとCOP(成績係数)

COP(成績係数)は、消費電力1kWhあたりに生成できる熱エネルギー量を示す指標です。従来の電気ヒーター式温水器のCOP=1に対し、業務用ヒートポンプ給湯器のCOPは3〜6程度が標準的です。つまり、同じ熱量を生成するために消費する電力が1/3〜1/6になるということです。

給湯設備の種類別エネルギー消費量・コスト比較(参考値)
設備種別 COP(成績係数) 年間エネルギーコスト目安(100kL/年規模) CO2排出量比較 特徴
電気ヒーター式温水器 COP 1.0 基準(100%) 基準 初期費用は安い。ランニングコストが最も高い
ガスボイラー 効率80〜90% 電気比で50〜60%程度(地域・ガス料金による) CO2は電気より多い場合あり(電力構成による) 安定した出力。CO2削減目標と相反しやすい
業務用ヒートポンプ給湯器 COP 3〜6 電気比で20〜35%(COP4〜5の場合) 大幅削減(電力由来CO2も含め50〜70%減) 初期費用は高い。ランニングコスト・CO2とも最優秀
ヒートポンプ+太陽熱 組み合わせにより変動 電気比で10〜20% さらに削減 補助金と相性◎。初期費用は高額になりやすい

上記は参考値です。実際の省エネ効果は施設の給湯量・外気温・設備の運用条件により変わります。省エネ効果計算は申請時にSII所定の計算フォームを使用してください。出典:省エネルギーセンターの技術資料をもとに当サイト作成。

業務用・産業用ヒートポンプ給湯器の主な機種と用途

機種区分 加熱能力目安 主な導入施設 設備費目安 SII補助金対象の目安
小型業務用
(30〜100kW級)
30〜100kW 小規模旅館・老人ホーム・小学校・飲食店 150〜500万円 指定設備リスト掲載品かつ省エネ率10%以上
中型業務用
(100〜300kW級)
100〜300kW ビジネスホテル・病院・中規模工場・銭湯 500〜1,500万円 同上。補助額が大きくなりやすい
大型業務用
(300kW以上)
300kW〜 大型ホテル・大病院・食品加工工場・温浴施設 1,000〜5,000万円以上 同上。工場事業場型の申請も検討
産業用(蒸気製造)
ヒートポンプ
100kW〜(蒸気製造) 食品・製薬・化学工場(工場プロセス熱) 2,000〜1億円以上 設備単位型または工場事業場型で申請

機種・メーカーによって仕様・価格が大きく異なります。設備費は参考値です。導入前に複数業者から見積を取得してください。

補助金を活用したヒートポンプ給湯器導入に向く施設・業種

給湯需要が大きく、かつ現在がガスボイラーや電気ヒーター式の施設は投資対効果が最も高くなります。

  • 旅館・ホテル:浴場・客室・厨房で大量の給湯が必要。ガスボイラーからの切り替えで燃料費を大幅削減。観光施設のカーボンニュートラル対応にも貢献
  • 病院・老人ホーム・介護施設:入浴・洗浄・洗濯で年間を通じた大量給湯が必要。24時間稼働で年間削減効果が最大化
  • 食品工場・惣菜工場:洗浄・殺菌・調理工程での熱需要が大きい。ボイラー蒸気との組み合わせや代替で省エネ効果
  • 銭湯・温浴施設:浴槽加熱・シャワー・洗い場で大量のお湯が必要。導入設備費は大きいが燃料費削減効果も大きい
  • 学校・大学:寮・給食室・体育館シャワー等での給湯。公立施設は補助金活用の実績が豊富
  • スポーツ施設・プール:シャワー・浴場での大量給湯。スポーツクラブのエネルギーコスト削減に有効

ヒートポンプ給湯器に使える省エネ補助金 一覧・比較表【2026年版】

ヒートポンプ給湯器の導入に活用できる主な補助金制度を比較します。規模・目的・申請タイミングによって最適な制度が異なります。

補助金制度名 執行機関 補助率(中小企業) 補助上限額 ヒートポンプ給湯器の対象区分 2026年公募時期(参考) 申請方法 公式情報
省エネ・非化石転換補助金
(設備単位型)
SII(経産省委託) 1/3
トップ性能枠1/2
1億円/事業 「ヒートポンプ式給湯器」区分。SII指定設備リスト掲載品のみ対象 年2〜3回(6〜7月受付中) Jグランツ(電子申請のみ) SII公式
省エネ・非化石転換補助金
(工場事業場型)
SII(経産省委託) 1/3〜1/2 15億円/事業 大型産業用ヒートポンプ・工場全体の省エネ改修の一部として申請可 年1〜2回(要SII公式確認) Jグランツ(電子申請のみ) SII公式
省エネルギー投資促進・
需要構造転換支援補助金
資源エネルギー庁(METI直轄) 1/3〜1/2 5億円/事業 先進的な産業用ヒートポンプ(蒸気製造・高温対応)等。大企業も対象 年1〜2回(要公募要領確認) Jグランツ 資源エネルギー庁
ものづくり補助金 中小企業庁・各都道府県中小企業団体中央会 1/2〜2/3 1,500万円(通常枠) ヒートポンプ導入が新製品・新サービス開発や生産性向上の核になる場合 年複数回 Jグランツ ものづくり補助金公式
都道府県・市区町村の
省エネ補助金
各自治体 1/3〜1/2(制度による) 50〜300万円程度(自治体による) 業務用ヒートポンプ給湯器を対象にする自治体が多い。上乗せ活用が有効 自治体ごとに異なる 自治体ごとに異なる 各自治体の環境・産業振興部署に問い合わせ

各制度の補助率・上限額・公募時期は年度・公募回によって変わります。本表は2026年6月25日時点の情報をもとに作成。申請前に各公式サイトの最新公募要領でご確認ください。

SII設備単位型:ヒートポンプ給湯器の補助対象要件の詳細

中小企業が最も活用しやすいのはSII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」です。ヒートポンプ給湯器については、以下の要件をすべて満たす必要があります。

要件内容確認方法
SII指定設備リストへの掲載 申請する機種の型番がSIIの「指定設備リスト」に登録されていること。リストに掲載されていない機種は対象外 SII指定設備検索サイトで型番検索、またはメーカーに確認
省エネ率または削減量の基準達成 既設設備との比較で「省エネ率10%以上」または「年間1kl(原油換算)以上の削減」が見込めること SII所定の省エネ効果計算フォームで算出(メーカーが計算代行するケースが多い)
補助下限額以上の事業規模 補助対象経費の総額が補助下限額(30万円)以上であること 設備本体費+工事費(電気・配管・据付等)の合計で確認
交付決定後の発注・着工 交付決定通知を受け取った日付以降に機器発注・工事着工を行うこと。採択通知の時点では発注不可 交付決定通知書の日付を必ず確認してから発注
事業実施期間内の工事完了 SIIが定める「事業実施期間」内(通常は年度末・2〜3月末まで)に工事を完了し、実績報告を提出すること 交付決定通知書に記載の事業実施期間を確認

対象要件の詳細はSII公式の最新公募要領でご確認ください。公募回によって要件が変更される場合があります。出典:SII令和7年度補正予算 設備単位型公募情報

トップ性能枠の活用で補助率1/2に

SII設備単位型には「トップ性能枠」が設けられており、SII指定設備の中でも特に高い省エネ性能を持つ機種に適用されます。ヒートポンプ給湯器でもトップ性能枠に登録されている機種があり、補助率が1/3から1/2に引き上げられます。

  • トップ性能枠の対象機種かどうかは、SII指定設備リストの「区分」欄で確認できます
  • ダイキン・三菱電機・パナソニック・日本熱源システム等の主要メーカーから「トップ性能枠」対象機種が登録されている場合があります
  • 機器選定の段階でメーカーに「SII指定設備リスト(トップ性能枠)に掲載されているか」を必ず確認してください
  • 例:補助対象経費500万円の場合、通常枠は166万円の補助、トップ性能枠は250万円の補助となります
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ヒートポンプ給湯器の補助金適用後コスト試算・費用内訳【2026年版】

実際の導入コストと補助金を適用した場合の実質負担額をシミュレーションします。

導入費用の内訳項目

ヒートポンプ給湯器の導入費用は「設備本体費」と「工事費」に分かれます。SII補助金では設備本体費と付帯工事費の合計が補助対象経費になります(消費税は対象外)。

費用項目内容費用目安補助対象
ヒートポンプユニット本体 室外機(ヒートポンプ部)の機器代金 100〜2,000万円(機種・規模による) 対象
貯湯タンク・熱交換器 お湯を貯める貯湯槽・熱交換ユニット 50〜500万円 対象(本体セットの場合)
電気工事費 電源引き込み・分電盤工事・配線工事 20〜200万円 対象(付帯工事)
配管工事費 給水・給湯配管・不凍液配管工事 30〜300万円 対象(付帯工事)
基礎工事・据付工事費 コンクリート基礎・搬入・クレーン・設置工事 20〜200万円 対象(付帯工事)
既設設備の撤去・処分費 旧ボイラー・温水器の撤去・廃棄費用 10〜100万円 要確認(制度・公募回による。公募要領で確認)
省エネ計算書作成費 専門家・コンサルへの省エネ効果計算書作成委託費 5〜30万円 制度による(公募要領で確認)
消費税 設備・工事費の10% 対象外

補助対象経費の詳細は必ずSII公式の最新公募要領でご確認ください。対象経費の範囲は公募回によって変わる場合があります。

規模別コストシミュレーション:補助金適用後の実質負担

施設規模・機種 設備本体費目安 工事費目安 補助対象経費合計 SII補助金(1/3) SII補助金(トップ1/2) 実質負担(1/3時) 年間燃料費削減目安 投資回収期間目安
小規模旅館・老人ホーム
(小型30kW級)
150〜250万円 50〜100万円 200〜350万円 67〜117万円 100〜175万円 133〜233万円 60〜120万円/年 約2〜4年
ビジネスホテル・病院
(中型100kW級)
500〜800万円 150〜250万円 650〜1,050万円 217〜350万円 325〜525万円 433〜700万円 200〜400万円/年 約1.5〜3年
大型ホテル・食品工場
(大型300kW級)
1,500〜3,000万円 500〜1,000万円 2,000〜4,000万円 667〜1,333万円 1,000〜2,000万円 1,333〜2,667万円 500〜1,200万円/年 約1〜3年
産業用(蒸気製造型
工場プロセス熱)
3,000〜8,000万円 1,000〜2,000万円 4,000〜1億円 1,333〜3,333万円 2,000〜5,000万円 2,667〜6,667万円 1,000〜3,000万円/年 約2〜5年

上記はあくまで試算です。補助金額は採択審査・実績報告審査を経て確定します。年間燃料費削減額は既設設備の種類・給湯量・電力料金・燃料単価によって大きく変わります。実際の費用は必ず複数業者から見積を取得してください。補助金の上限は1億円/事業のため、産業用大型案件では上限に達することがあります。

国補助金と自治体補助金の組み合わせシミュレーション

SII設備単位型(国)と都道府県の省エネ補助金は、経費を区分することで組み合わせられる場合があります。例えば、ヒートポンプ給湯器をSII補助金で申請し、LED照明を都道府県補助金で申請するケースです。

設備申請先補助対象経費補助率補助額(試算)
ヒートポンプ給湯器(本体+工事) SII設備単位型(国) 700万円 1/3 233万円
LED照明設備(本体+工事) 都道府県省エネ補助金 200万円 1/2(上限100万円) 100万円
合計 2制度活用 900万円 平均37% 333万円

同一設備・同一経費への重複申請は禁止です。経費区分の方法はSIIおよび各自治体に必ず事前確認してください。

ヒートポンプ給湯器でSII省エネ補助金を申請する手順【2026年版・全ステップ解説】

SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」をJグランツで申請するための手順を、準備から補助金受取まで全ステップで解説します。公募締切の2ヶ月前には準備を開始することをお勧めします。

【STEP1】申請前の準備(公募開始前)

  1. GビズIDプライムを取得する(最優先・公募開始前に完了させること)
    SII補助金はJグランツ経由での電子申請が必須であり、GビズIDプライムの取得が前提です。書類郵送から発行まで約2〜3週間かかります。公募開始前に必ず取得しておいてください。エントリー(スマートフォン認証のみ)では申請できません。
  2. SII公式サイトで最新の公募要領・指定設備リストをダウンロードして確認する
    SII特設サイトから最新の「公募要領」「申請の手引き」「指定設備リスト(ヒートポンプ給湯器区分)」をダウンロードします。前の公募回の資料を使い回さないことが鉄則です。補助率・上限・対象経費・対象機種は毎回更新されます。
  3. 導入予定機種がSII指定設備リストに掲載されているか確認する
    SII指定設備検索サイトで、導入予定のヒートポンプ給湯器の型番を検索します。メーカーの担当者に「この型番はSII指定設備リストの何の区分で登録されているか」「トップ性能枠対象か」を確認依頼するのが効率的です。
  4. 設備導入業者から見積書を2社以上取得する(項目別明細必須)
    ヒートポンプユニット本体費・貯湯タンク費・電気工事費・配管工事費・基礎工事費・搬入費などを項目別に明記した見積書を2社以上から取得します。「一式〇〇円」のみの見積書は書類不備になります。省エネ補助金申請の実績があるメーカー代理店や施工業者を選ぶと書類作成のサポートも受けやすくなります。
  5. 省エネ効果計算書をメーカー・施工業者に作成依頼する
    既設設備と新設ヒートポンプ給湯器の省エネ率・削減量を比較するSII所定の「省エネ効果計算書」が必要です。多くのメーカーが計算ツールを提供しているか、代行作成してくれます。見積依頼の際に「SII省エネ補助金申請用の省エネ効果計算書も作成してほしい」と伝えると効率的です。

【STEP2】Jグランツでの申請(公募期間内)

  1. Jグランツにログインし、SII省エネ補助金の申請フォームを開く
    JグランツにGビズIDプライムでログイン後、「補助金を探す」でSII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」の公募ページを探して「申請する」をクリックします。
  2. 事業者情報・設備情報・省エネ計算を入力する
    事業者情報(法人名・住所・代表者名・業種・従業員数等)と設備情報(機種名・型番・数量・設置場所・SII区分・省エネ率等)を入力します。途中保存を必ずこまめに行ってください。長時間入力していると、セッションタイムアウトで入力内容が消えることがあります。
  3. 添付書類をPDFでアップロードする
    見積書(2社以上)・仕様書(SII指定設備の型番が確認できるもの)・省エネ効果計算書・法人登記簿謄本(3ヶ月以内)・決算書(直近2期分)・設置場所の写真・図面などを各ファイル10MB以内のPDF・JPEGでアップロードします。ファイル名は英数字のみにすることでエラーを避けられます。
  4. 申請内容を確認して提出する(締切1〜2週間前を目安に)
    入力内容・添付書類を最終確認の上、「申請する」ボタンをクリックします。提出後に受付番号がメールで届きます。締切当日はJグランツが混雑しアクセスしにくい場合があります。余裕を持って提出してください。

【STEP3】採択後〜補助金受取のフロー

  1. 採択通知を受ける(申請から1〜2ヶ月後)
    Jグランツのマイページとメールで採択通知が届きます。この時点ではまだ機器を発注してはいけません。「採択」は審査通過の内定です。
  2. 交付決定通知を受けてから機器を発注・着工する
    採択後に「交付申請書」を提出し、「交付決定通知書」が届いた日付以降に機器発注・工事着工が可能になります。交付決定前の発注・着工は補助金対象外となり、最も多いミスパターンです。工事業者・メーカーとの工程調整はこの期間中に進めておき、交付決定通知書を受け取った翌日以降に正式発注してください。
  3. 工事を事業実施期間内に完了させる
    交付決定通知書に記載されている「事業実施期間」の終了日(通常は年度末・2〜3月末)までに工事を完了させます。期間内に完了しない場合は補助金を受け取れません。工事期間が長くなりやすい大型設備は特に注意が必要です。
  4. 工事完了後に実績報告書をJグランツで提出する
    設置写真(工事前・工事中・完成後)・納品書・発注書・領収書・工事完了証明書・省エネ効果の測定記録をまとめ、Jグランツのマイページから「実績報告」を提出します。
  5. 実績報告審査完了後に補助金が振り込まれる
    SIIの審査完了後(1〜2ヶ月)、指定口座に補助金が振り込まれます。補助金は後払いのため、設備導入費は一時的に自社で立替えることになります。

ヒートポンプ給湯器の省エネ補助金 申請書類チェックリスト【2026年版】

SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」のヒートポンプ給湯器申請に必要な書類を整理します。早めに準備することで、書類不備による申請遅延を避けられます。

申請書類チェックリスト(SII設備単位型 ヒートポンプ給湯器)

書類名 内容・注意点 入手先・準備方法 準備時期 確認
申請フォーム(Jグランツ上の入力) 事業者情報・設備情報・省エネ計算・導入スケジュールを入力。事前にExcelで下書きすると入力がスムーズ Jグランツ 公募開始後
SII指定設備の仕様書・型番確認書 指定設備リストの型番(区分・性能)と一致することを示す書類。メーカー発行のカタログ・仕様書で代用可 機器メーカーから入手 機器選定時
省エネ効果計算書(SII所定様式) 既設設備との省エネ率・削減量の比較計算。省エネ率10%以上または1kl以上の削減を数値で示す。メーカーが代行するケースが多い SII所定様式をSII公式から入手。メーカー・コンサルに依頼 公募開始後〜申請1週間前
見積書(2社以上・設備本体費と工事費を項目別記載) 「一式」表記では書類不備。ヒートポンプユニット代・貯湯タンク代・電気工事費・配管工事費・基礎工事費・据付費を個別明記が必要 設備導入業者2社以上から取得 公募開始後〜申請2週間前
法人登記簿謄本(発行から3ヶ月以内) 法務局で取得。オンライン申請可(手数料350〜480円) 法務局オンラインまたは最寄りの法務局 申請の直前(有効期限に注意)
直近2期分の決算書 貸借対照表・損益計算書(税理士から入手。PDFスキャンで提出) 税理士・自社経理から入手 早めに準備
設置場所の現状写真・図面 既設設備が確認できる写真・設置場所の位置図・平面図。スマートフォンで撮影しPDF/JPEGで提出可 設置場所で撮影・図面は建築図面から作成 申請前に準備
事業計画書(省エネ目標・導入スケジュール) 公募要領の様式に従い、導入目的・省エネ目標・完了予定時期・導入後の運用計画を記述 公募要領の様式を使用。自社で作成またはコンサルに依頼 申請1〜2週間前
誓約書・同意書 申請要件への同意・補助金の適正利用を誓約する書類(Jグランツ上でチェックボックス入力の場合もある) Jグランツ上の入力または公募要領の様式 申請時

必要書類の詳細・提出様式は最新公募要領で必ずご確認ください。公募回によって求められる書類が追加・変更される場合があります。出典:SII省エネ補助金特設サイト

よくある申請ミスと防止策

ヒートポンプ給湯器の省エネ補助金申請でよくある失敗パターン

失敗パターン内容防止策
交付決定前の発注・着工 「採択通知が来たから発注した」結果、補助金対象外で採択取消。最多の失敗パターン 「採択」≠「発注可」を徹底認識。「交付決定通知書」受領日付以降に発注。業者には「交付決定まで発注できない」と明確に伝える
指定設備リスト未登録の機種を選定 省エネ性能が高くてもリストに登録されていなければ補助対象外 機器選定の段階でメーカーに「SII指定設備リストの型番」を確認。複数の候補機種で比較する
見積書が「一式」表記のみ 設備費と工事費が「一式」のみでは書類不備となり申請できない 見積依頼時に「SII補助金申請用なので設備本体・各工事費を項目別に記載してほしい」と業者に伝える
GビズIDを公募開始後に申請 GビズID取得に最大3週間かかり、公募締切に間に合わない 今すぐGビズIDプライムを申請する(取得しておいて損なし)
省エネ率が10%未満 省エネ効果計算書の計算結果が10%未満・年間1kl未満だと補助対象外 既設設備の型番・稼働状況を正確に把握して計算する。省エネ率が低い場合は機種選定を見直す
実績報告が事業実施期間を超える 工事の遅延で年度末(通常2〜3月末)の実績報告期限を超えると補助金対象外 工事着工前に納期を業者と確認。年度末は業者が繁忙になるため早めに着工スケジュールを確保

ヒートポンプ給湯器の省エネ補助金 相談・申請サポート窓口

ヒートポンプ給湯器の省エネ補助金申請は、機器選定・省エネ計算・書類作成・Jグランツ操作と複数のステップがあります。以下の窓口を積極的に活用してください。

相談窓口対応内容費用連絡先・情報源
SII申請者向けコールセンター 補助金の申請方法・書類の記載内容・Jグランツ操作・指定設備リストの見方など 無料 公募要領に電話番号・メールアドレス記載(公募期間中のみ対応)
GビズIDコールセンター GビズIDの申請手順・エラー対処・アカウントのパスワードリセット 無料 GビズIDヘルプ
省エネルギーセンター 省エネ相談地域プラットフォーム 省エネ設備導入の技術的相談・省エネ診断(工場・施設の省エネ改善提案) 無料〜低廉 省エネルギーセンター公式
よろず支援拠点(全国) 補助金制度の概要・活用可否の判断・GビズID取得サポート 無料 よろず支援拠点全国一覧
認定経営革新等支援機関(税理士・診断士) 事業計画書作成・申請書類全般のアドバイス 相談無料〜有料 認定支援機関検索サイト
省エネ補助金申請代行・コンサル 省エネ計算書作成・申請書類一式作成・実績報告まで一括サポート 成功報酬型(補助金額の10〜15%程度が相場) 各地域の省エネコンサル(実績を確認の上依頼)
機器メーカー・販売代理店 SII指定設備リストの確認・省エネ効果計算書の作成代行・申請書類サポート(メーカー・代理店による) 無料(機器購入を前提とすることが多い) 各機器メーカーの法人営業担当

省エネ補助金ナビの無料相談・申請サポート

省エネ補助金ナビでは、ヒートポンプ給湯器への省エネ補助金活用について無料でご相談いただけます。指定設備リストの確認方法・省エネ効果の試算・申請スケジュール・書類準備のサポートをワンストップで提供します。2026年度2次公募(〜7月9日)の申請を検討中の方はお早めにご連絡ください。

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よくある質問(FAQ)

ASII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」において、業務用・産業用ヒートポンプ給湯器は「ヒートポンプ式給湯器」区分で補助対象設備として登録されています。ただし補助対象になるのはSII指定設備リストに型番が掲載されている機種のみであり、かつ省エネ率10%以上または年間1kl以上の削減が見込めることが条件です。住宅用エコキュートはこの補助金の対象外です(業務用・産業用が対象)。最新の指定設備リストはSII指定設備検索サイトでご確認ください。
ASII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」の補助率は中小企業1/3(トップ性能枠は1/2)、大企業1/3です。補助上限額は1億円/事業、補助下限額は30万円です。トップ性能枠対象の機種を選ぶと補助率が1.5倍になります。例えば補助対象経費600万円の場合、通常枠は200万円、トップ性能枠は300万円の補助が受けられます(ただし補助金額は採択審査・実績報告審査を経て確定します)。詳細はSII公式サイトの最新公募要領でご確認ください。
A2026年度のSII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」の公募スケジュールは、1次公募が2026年3月30日〜4月27日(終了)、2次公募が2026年6月1日〜7月9日(受付中)です。3次公募以降のスケジュールはSII公式サイトで随時公表されます。予算が消化された時点で締め切られる場合があるため、2次公募申請を検討中の方は早めに準備してください。
A採択通知の段階では機器を発注してはいけません。「採択」は審査通過の内定に過ぎず、「交付決定通知書」が届いた日付以降に初めて機器発注・工事着工が可能になります。採択通知から交付決定通知まで通常2〜4週間かかります。交付決定前の発注・着工は補助金の対象外となり採択が取り消される最も多いミスパターンです。工事業者との工程調整は採択から交付決定通知の期間中に進め、通知書を受け取った翌日以降に正式発注してください。
Aガスボイラーからの切り替えは省エネ効果が大きく、SII補助金の対象として向いています。重要なのは省エネ率10%以上または年間1kl(原油換算)以上の削減を数値で示せることです。ガスボイラー(熱効率80〜90%)とヒートポンプ給湯器(COP 3〜6相当)を比較すると、多くのケースで省エネ率10%を大きく超えるため、要件を満たしやすい切り替えパターンです。SII所定の省エネ効果計算書をメーカーに作成依頼し、基準を満たすことを確認してから申請してください。詳細はSII公式サイトの最新公募要領でご確認ください。
ASII省エネ補助金は後払い制です。設備の設置工事を完了させ、Jグランツで実績報告書・証憑書類を提出した後、SIIの審査を経て補助金が交付されます。申請から補助金受取まで通常8ヶ月〜1年以上かかります(採択2ヶ月+交付決定1ヶ月+工事数ヶ月+実績報告審査2ヶ月)。設備導入費は一時的に自社で立替える必要があります。資金調達に困る場合は、日本政策金融公庫の「省エネルギー化支援融資」や信用保証協会の融資を補助金と組み合わせる方法を検討してください。
A旅館・ホテルは給湯需要が大きいため、ヒートポンプ給湯器の省エネ効果が最大化されやすい業種です。申請にあたって特に重要なのは、①既設ボイラー・電気温水器の型番・稼働状況を正確に記録しておくこと(省エネ効果計算の基準になります)、②設備本体費と工事費(電気・配管・基礎工事)を項目別に記載した見積書を2社以上取得すること、③大型設備は工事期間が長くなりやすいため、交付決定後の工事スケジュールを事業実施期間内に収めること(年度末の3月末までの工事完了が必要なケースが多い)です。メーカーや施工業者が補助金申請の実績を持つかどうかも業者選定の重要な基準になります。
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