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冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ補助金【SII補助金の申請要件と補助額】2026年版

この記事の結論

冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ補助金2026年版まとめ。SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」では、高効率冷凍冷蔵設備(指定設備)が補助対象。中小企業の補助率は1/3(トップ性能枠は1/2)・補助上限1億円/事業。冷凍倉庫の冷凍機・コンデンシングユニット・空調冷凍設備等がSII指定設備として対象となり得ます。最重要ルール:交付決定前の機器発注・着工は補助対象外。公募は年2〜3回(2026年2次公募:6月1日〜7月9日)。補助金額・対象設備の最新情報は必ずSII公式サイトの公募要領でご確認ください。

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冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ補助金2026:結論と全体像

冷凍庫・冷凍倉庫 省エネ補助金2026 結論まとめ

  • 主力補助金:SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」——高効率冷凍冷蔵設備が補助対象。中小企業の補助率1/3(トップ性能枠1/2)・上限1億円/事業
  • 対象設備の目安:SIIが指定する「高効率冷凍冷蔵設備」(冷凍倉庫用冷凍機・業務用冷凍・冷蔵ショーケース・コンデンシングユニット等)——SII指定設備リストに登録されている機種に限る
  • 2026年2次公募:2026年6月1日〜7月9日(受付中。締切前に申請完了が必須)
  • 省エネ要件:既設設備対比で省エネ率10%以上または年間1kl以上のエネルギー削減が要件
  • 鉄則:SIIからの交付決定通知を受け取る前に機器を発注・着工してはならない(最重要・違反で補助対象外)
  • 申請方式:GビズIDプライム+Jグランツでの電子申請(GビズID取得に2〜3週間かかるため早めに準備)

※補助率・上限額・対象設備・公募スケジュールは公募回・年度ごとに変わります。申請前に必ずSII公式公募要領を確認してください。本記事掲載の情報は2026年6月25日時点のものです。

日本の食品流通・物流において冷凍倉庫・業務用冷凍庫は欠かせないインフラです。しかし冷凍設備は電力消費量が極めて大きく、施設の電気代の30〜60%を冷凍機システムが占めるケースも珍しくありません。電力単価の上昇が続く中、省エネ型への更新は喫緊の経営課題です。

2026年度は経済産業省が推進するSII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」が令和7年度補正予算で継続・拡充されており、冷凍冷蔵設備の省エネ更新に最大で補助率1/2(トップ性能枠)・上限1億円の補助を受けられる可能性があります。

冷凍倉庫・業務用冷凍庫 省エネ補助金2026 全体マップ

補助金・制度執行機関補助率(中小)上限額主な対象設備
省エネ・非化石転換補助金(設備単位型) 経産省・SII 1/3(トップ性能枠1/2) 1億円/事業 高効率冷凍冷蔵設備・冷凍機・業務用冷凍ショーケース等
省エネ・非化石転換補助金(工場事業場型) 経産省・SII 1/3〜1/2 15億円/事業 大規模冷凍倉庫・食品工場の省エネシステム全般
ものづくり補助金(省力化・高度連携枠) 中小企業庁 1/2〜2/3 枠により異なる 冷凍管理のIoT化・自動化を伴う設備更新
農業・食品産業省エネ補助(農林水産省) 農水省・農研機構等 定額〜1/2 制度・年度による 農業用冷蔵設備・食品製造業の冷凍設備等
都道府県・市区町村の独自補助金 各自治体 1/3〜1/2が目安 数十万〜数百万円 自治体が指定する省エネ設備(年度ごとに確認)

各制度の補助率・上限額・公募時期は2026年6月時点の公表情報をもとに作成。最新の公募要領は各制度の公式サイトでご確認ください。

【主力補助金】SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」2026年版の詳細

冷凍倉庫・業務用冷凍庫への省エネ補助金で2026年現在最も活用しやすい制度が、SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)が執行する「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」です。冷凍冷蔵設備はSIIの指定設備区分に含まれており、既設の旧型冷凍機を高効率型に更新する場合に補助を受けられます。

項目内容
正式名称令和7年度補正予算 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)
執行機関一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)
補助率(中小企業)1/3(トップ性能枠は1/2
補助率(大企業・中堅)1/3(上限あり)
補助上限1億円/事業(設備種別により異なる)
補助下限30万円
1次公募2026年3月30日〜4月27日(終了)
2次公募2026年6月1日〜7月9日(受付中)
3次公募以降SII公式サイトで随時公表(予算残高次第)
申請方式電子申請(Jグランツ・GビズIDプライム必須)
公式サイト省エネ・非化石転換補助金2026年版特設サイト(SII)

冷凍冷蔵設備のSII指定設備区分と申請要件

SII設備単位型では、「指定設備リスト」に登録された設備への更新・新設のみが補助対象となります。冷凍倉庫・業務用冷凍庫で対象となり得る設備区分は以下の通りです。

設備区分対象設備の例省エネ性能の要件目安補助率
高効率冷凍冷蔵設備(冷凍機) スクリュー冷凍機・往復動冷凍機・遠心冷凍機(ターボ冷凍機)の高効率機種 SII指定設備リスト掲載機種・COP(成績係数)が基準値以上 中小企業1/3〜1/2
業務用冷蔵・冷凍ショーケース スーパー・コンビニ等向け高効率冷蔵・冷凍ショーケース SII指定設備リスト掲載機種・省エネ法トップランナー基準超え 中小企業1/3〜1/2
コンデンシングユニット 業務用コンデンシングユニット(冷凍倉庫・食品加工場の冷却用) SII指定設備リスト掲載機種・指定性能値以上 中小企業1/3〜1/2
冷凍空調設備一体型(大型) 大型冷凍倉庫の冷凍空調システム更新(設備単位型の上限を超える場合は工場事業場型) 省エネ診断受診・省エネ率10%以上の削減計画 中小企業1/3〜1/2

※対象設備は毎公募回でSII指定設備リストが更新されます。申請前に必ず最新の指定設備リスト(SII公式サイトからダウンロード)でご確認ください。リスト未掲載の機種は補助対象外です。

設備単位型と工場事業場型の使い分け(冷凍倉庫向け)

区分設備単位型工場事業場型
対象規模補助金額30万円〜1億円(中〜大規模)補助金額15億円まで(大規模)
省エネ計画機器単体の性能証明・省エネ率計算書工場・事業場全体の省エネ計画・省エネ診断の受診が要件
申請の難易度比較的簡易(機種選定が鍵)高い(専門家サポートが実質必要)
適した事業者個別冷凍機・ショーケース・コンデンシングユニットを更新する中小食品事業者・物流会社大型冷凍倉庫を丸ごと更新する物流・食品会社・冷凍倉庫専業者

冷凍倉庫・業務用冷凍庫の補助対象設備と費用内訳

冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ更新では、機器本体費のほか、設置工事費・配管工事費・電気工事費も補助対象となる場合があります(公募要領で確認が必要)。以下に主要設備の費用相場と補助額の目安を示します。

設備別 費用相場と補助後実質負担の目安

設備種別 設備本体費(目安) 工事費目安 合計目安 SII補助後(1/3) トップ性能枠(1/2)
業務用コンデンシングユニット(1台・小型) 50〜150万円 30〜80万円 80〜230万円 53〜153万円 40〜115万円
スクリュー冷凍機(中型・冷凍倉庫向け) 500〜2,000万円 100〜500万円 600〜2,500万円 400〜1,667万円 300〜1,250万円
業務用冷凍ショーケース(10台・食品スーパー) 200〜500万円 50〜150万円 250〜650万円 167〜433万円 125〜325万円
ターボ冷凍機(大型・大規模冷凍倉庫) 2,000〜8,000万円 500〜1,500万円 2,500〜9,500万円 1,667〜6,333万円(上限1億円) 1,250〜4,750万円(上限1億円)
冷凍空調システム一式(食品工場・物流センター) 1,000〜5,000万円 300〜1,500万円 1,300〜6,500万円 867〜4,333万円(上限1億円) 650〜3,250万円(上限1億円)

※費用相場は2026年6月時点の一般的な参考値です。実際の費用はメーカー・施工業者・設置環境・設備仕様により大きく異なります。補助金の交付額は審査結果・公募要領の要件によります。必ず複数社から見積を取得し、SII公式の公募要領でご確認ください。出典:SII設備単位型公募情報

補助対象経費と対象外経費の区分

SII設備単位型では、補助対象となる経費と対象外となる経費が公募要領で定められています。申請前に必ず確認が必要です。

費用項目補助対象備考
冷凍機・コンデンシングユニット本体費 対象SII指定設備リスト掲載機種に限る
設置・据付工事費 対象(要確認)設備の設置に直接必要な工事費。公募要領で確認
電気工事費・配線工事費 対象(要確認)対象設備の電源接続工事。過剰設備分は対象外
冷媒配管工事費 対象(要確認)対象設備の接続に必要な配管工事
既設設備の撤去・廃棄費用 対象外原則として補助対象外
フロン回収費用 対象外原則として補助対象外
消耗品費・維持管理費 対象外補助対象外
設備保険・金利・諸税 対象外補助対象外

※対象経費の詳細は公募回ごとに変わる可能性があります。申請前に必ず最新の公募要領(SII公式サイト)を確認してください。

冷凍設備特有の注意点:フロン対応と省エネ計算

  • フロン回収費用は補助対象外:既設冷凍機の撤去時に必要なフロン回収・廃棄費用は補助対象外です。別途、フロン排出抑制法に基づく対応が必要です(フロン回収業者への委託)
  • 省エネ率の計算方法:既設冷凍機のCOP(成績係数)または実績電力消費量と、新設設備のCOPを比較して省エネ率を算出します。メーカーのカタログ値または実測値をもとに計算書を作成します
  • 冷凍能力の考え方:部分負荷時のCOP(IPLV)も評価対象となる場合があります。冷凍機メーカーに事前確認を
  • 複数台の更新:同一事業場内で複数の冷凍機を更新する場合、1申請にまとめることで補助金の手続きを効率化できます
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冷凍倉庫・業務用冷凍庫 省エネ補助金 費用シミュレーション【業種別3ケース】

以下は冷凍倉庫・業務用冷凍庫を持つ中小企業が省エネ設備に更新する場合の費用シミュレーションです。補助金額・工事費は見積・申請内容により異なります。概算の参考値としてご確認ください。

ケース①:物流冷凍倉庫(中型)の冷凍機更新

延床面積約2,000m2の物流冷凍倉庫(-25℃保管)で、築20年の往復動冷凍機(旧型)をスクリュー冷凍機(SII指定設備)2台に更新するケース。電力消費量は大幅に削減が見込まれます。

費用項目金額(税抜・概算)
高効率スクリュー冷凍機(SII指定設備)×2台2,000万円
設置・据付工事費300万円
電気工事費・冷媒配管工事費200万円
既設機撤去費(補助対象外)100万円
フロン回収費用(補助対象外)50万円
補助対象経費計(本体+据付・電気・配管工事)2,500万円
SII補助金(中小企業1/3)▲833万円(概算)
実質負担額(補助対象経費分・概算)1,667万円
別途負担(撤去・フロン回収)150万円
総実質負担額(概算)1,817万円
年間電気代削減効果(冷凍電力30%削減・年間1,200万円が840万円へ)▲360万円/年
投資回収期間目安約5年

※SII補助金は事業完了後の後払いです。導入費を一時立替する資金計画が必要です。補助金額は審査結果によります。出典:SII公式公募要領

ケース②:食品加工工場の冷凍設備一式更新(トップ性能枠)

水産加工工場で、急速冷凍機1台+コンデンシングユニット3台をSIIトップ性能枠の高効率機種に更新するケース。補助率1/2が適用されれば補助額がさらに大きくなります。

費用項目金額(税抜・概算)
高効率急速冷凍機(SIIトップ性能枠指定設備)×1台800万円
高効率コンデンシングユニット(SII指定設備)×3台600万円
設置・電気・配管工事費200万円
既設機撤去費・フロン回収(補助対象外)80万円
補助対象経費計1,600万円
SII補助金(トップ性能枠・中小企業1/2)▲800万円(概算)
実質負担額(概算)800万円
別途負担(撤去・フロン回収)80万円
総実質負担額(概算)880万円
年間電気代削減効果(冷凍電力40%削減・年間480万円が288万円へ)▲192万円/年
投資回収期間目安約4.5年

※トップ性能枠の補助率1/2はSII指定設備リストの「トップ性能機種」に該当する場合のみ適用されます。公募要領で要件を確認してください。

ケース③:食品スーパーの業務用冷凍ショーケース更新

店舗面積約600m2の食品スーパーで、旧型冷凍ショーケース(オープンタイプ)を省エネ型(SII指定設備・高効率断熱ガラス扉付き)に更新するケース。

費用項目金額(税抜・概算)
高効率業務用冷凍ショーケース(SII指定設備)×8台480万円
冷媒配管工事・電気工事80万円
既設ショーケース撤去費(補助対象外)40万円
補助対象経費計560万円
SII補助金(中小企業1/3)▲186万円(概算)
実質負担額(概算)374万円
別途負担(撤去費)40万円
総実質負担額(概算)414万円
年間電気代削減効果(冷凍ショーケース電力35%削減・年間200万円が130万円へ)▲70万円/年
投資回収期間目安約6年

※上記シミュレーションはモデルケースの概算です。省エネ削減率・電気代の削減額は設備の使用条件・稼働時間・電力単価により大きく異なります。投資回収期間の計算は参考値です。

冷凍倉庫・業務用冷凍庫 省エネ補助金 申請チェックリスト【中小企業向け】

SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」への申請を検討している冷凍倉庫・食品工場・スーパー等の中小企業向けに、申請前チェックリストをまとめました。

申請前チェックリスト(SII設備単位型・冷凍設備向け)

  • 【指定設備リストの確認】 導入予定の冷凍機・コンデンシングユニット・ショーケースがSII「指定設備リスト」に登録されている機種であること(SII公式サイトからダウンロード・型番で検索)
  • 【申請主体の確認】 法人(株式会社・合同会社・有限会社等)または個人事業主であること。国・地方公共団体は原則対象外
  • 【省エネ率10%以上または1kl以上の削減が見込める】 既設設備のCOP・消費電力データと新設設備の性能値を比較した省エネ効果計算書を作成できること
  • 【GビズIDプライムを取得済みまたは取得手続き中】 電子申請(Jグランツ)にGビズIDプライムが必須。未取得の場合は公募締切2〜3週間前までに申請を開始すること
  • 【交付決定前に発注・着工しない(最重要)】 SIIの交付決定通知が届く前に冷凍機等の発注・設置工事を開始した場合は補助対象外となる。この点が最も多いミスであるため厳守すること
  • 【既設設備の実績データを把握している】 既存冷凍設備の消費電力データ(電力量計の計測値・電気料金明細等)を用意できること
  • 【2社以上の見積書を取得済み】 設備本体費・工事費・項目別の詳細が記載された見積書を2社以上から取得していること
  • 【フロン対応業者を手配済みまたは計画がある】 既設冷凍機の撤去時にフロン回収が義務付けられている場合、フロン回収業者への委託計画があること(フロン回収費用は補助対象外)
  • 【一時立替資金の計画がある】 補助金は事業完了後に後払いで交付される。設備全額を一時的に支払う資金(または金融機関からの融資)の計画があること
  • 【公募期間内に申請できる】 2次公募(2026年6月1日〜7月9日)の締切に間に合うスケジュールで書類を準備できること

申請に必要な主な書類一覧(冷凍設備向け)

書類名内容・用途準備のタイミング
申請書(Jグランツ・電子申請)事業者情報・設備情報・省エネ計算・設置場所等を入力公募開始後〜締切2週間前
SII指定設備の型番確認書・仕様書指定設備リストとの照合。メーカーカタログ・型番資料機器選定時(公募前から)
省エネ効果計算書既設設備のCOP・消費電力と新設設備のCOPを比較した削減効果の計算(SII様式またはメーカー提供計算書)見積取得後〜申請前
見積書(2社以上・項目別)冷凍機本体費・据付工事費・電気工事費・配管工事費が項目ごとに記載公募開始後2週間以内
既設設備の消費電力データ電力量計の計測記録・電気料金明細・既設設備の仕様書(製造年・型番・定格消費電力)申請前までに準備
設置場所確認書類冷凍倉庫・食品工場の図面・配置図・現状の冷凍設備を含む写真事前に撮影・準備
法人登記簿謄本(登記事項証明書)申請主体の確認(発行から3ヶ月以内)法務局またはオンライン申請
決算書(直近2期分)財務状況の確認税理士から事前入手
GビズIDプライム(アカウント)Jグランツ電子申請に必須。取得に2〜3週間必要公募開始1ヶ月前までに取得

冷凍設備の補助金申請でよくある失敗と対策

  • 失敗①:指定設備リスト未掲載の機種を選定。対策:機器選定段階でSII指定設備リスト(SII公式サイトからダウンロード)の型番照合を必ず行う。メーカーに「SII指定設備か」を書面で確認する
  • 失敗②:交付決定前に冷凍機を発注。対策:「交付決定通知書が届いてから発注」を社内ルールとして徹底。業者との契約書に「SII補助金の交付決定を条件とする停止条件付き契約」を明記する方法もある
  • 失敗③:既設設備データの記録不足。対策:省エネ計算書のために既設冷凍機の型番・定格消費電力・実測電力量を申請前に記録・写真撮影しておく
  • 失敗④:GビズID取得が間に合わない。対策:公募開始を見越して1ヶ月以上前にGビズID申請を開始する
  • 失敗⑤:フロン回収費用を補助対象経費に計上。対策:見積書でフロン回収費用を別項目に分けて補助対象外として処理する

SII省エネ補助金の申請フロー【冷凍倉庫・業務用冷凍庫 導入の全工程】

冷凍倉庫・業務用冷凍庫でSII補助金を活用する場合の申請から補助金受取までの全工程を解説します。工程全体で6ヶ月〜1年以上かかるため、設備更新を計画している場合は早めに準備を開始してください。

ステップ所要期間目安実施内容注意点
①事前準備 公募開始前1〜2ヶ月 GビズID取得・SII指定設備リスト確認・冷凍機メーカーに見積依頼・既設設備データ収集・省エネ効果計算書の骨格作成 GビズIDは2〜3週間必要。早めに取得開始
②電子申請 公募開始〜締切(4〜6週間) Jグランツに申請書類を入力・添付・電子申請の完了 締切直前は申請が集中しシステムが混雑する場合がある。余裕を持って申請
③審査・採択 申請後1〜2ヶ月 SIIによる書類審査。追加書類提出を求められる場合がある 省エネ計算書の不備は採択に影響。専門家に事前確認を推奨
④交付決定 採択後2〜4週間 SIIから交付決定通知書が送付される この通知を受け取るまで機器の発注・工事を絶対に開始しない
⑤機器発注・設置工事 交付決定後1〜4ヶ月 冷凍機等を発注・設置工事実施・試運転確認・省エネ効果の実測(電力量計等) 工事中の写真撮影・記録を徹底する(実績報告で必要)
⑥実績報告 工事完了後2〜4週間 設置完了の写真・電気工事完了証明書・省エネ効果実測データ等をSIIへ提出 書類不備は補助金交付の遅延につながる。事前にチェックリストで確認
⑦補助金交付 実績報告審査後1〜2ヶ月 SIIの審査完了後に補助金が指定口座に振込 補助金受取まで全額を立替。資金計画を事前に確認
全体期間目安 申請〜受取:6ヶ月〜1年 計画的なスケジュール管理が採択・補助金受取の鍵

2026年 冷凍設備省エネ補助金 スケジュール早見表

時期SII設備単位型(2次公募)推奨アクション
2026年5月以前1次公募終了(〜4/27)GビズID取得・指定設備リスト確認・見積取得・省エネ計算
2026年6月1日〜2次公募受付開始Jグランツで電子申請を開始
2026年7月9日2次公募締切申請完了(締切前1週間には完了させる)
2026年8〜9月頃審査・採択(目安)追加書類提出に備え書類を整理
2026年9〜10月頃交付決定(目安)通知受取後に機器を発注・工事開始
2026年11月〜2027年3月頃機器設置・実績報告工事完了・実績報告書提出
2027年3〜5月頃補助金交付(目安)補助金受取(口座振込)

※スケジュールはSII公式情報(2026年6月時点)をもとにした目安です。実際のスケジュールはSII公式サイトでご確認ください。出典:SII省エネ補助金2026年版特設サイト

冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ更新では、SII補助金以外の制度との組み合わせや、地域の自治体独自補助金の活用も検討価値があります。ただし同一設備・同一経費への重複申請は禁止されているため、経費を設備ごとに区分することが原則です。

制度名内容冷凍設備との親和性情報源
SII省エネ・非化石転換補助金(設備単位型) 高効率冷凍設備更新の主力補助金。中小企業補助率1/3〜1/2 最優先 SII公式
SII省エネ・非化石転換補助金(工場事業場型) 大規模冷凍倉庫全体の省エネ改修。上限15億円・省エネ診断が要件 大規模案件向け SII公式
ものづくり補助金(省力化・デジタル枠) IoT温度管理・自動制御と組み合わせた冷凍設備更新。上限は枠による 中(省力化・DXが主目的の場合) ものづくり補助金公式
農林水産省 食品産業省エネ支援 食品製造・加工事業者向けの省エネ支援(年度・予算による) 中(食品工場・水産加工の冷凍設備) 農林水産省公式
都道府県・市区町村の省エネ補助金 各自治体独自の省エネ設備補助(SIIと経費区分することで併用できる場合も) 中(自治体・年度ごとに対象設備が異なる) 各都道府県・市区町村の公式サイト
省エネルギー投資促進支援事業費補助金(エネ合) エネルギー使用量の多い事業者向けの省エネ計画策定・設備投資支援 中(大規模冷凍倉庫・物流センターで省エネ計画が確立している場合) 経済産業省公式

補助金の組み合わせ活用のポイント

  • 設備A(冷凍機)をSII補助金・設備B(LED照明)を自治体補助金と経費区分することで、同一事業場内で複数補助金を活用できる場合があります
  • 補助金と融資の組み合わせ:補助金は後払いのため、補助金交付前の資金調達に日本政策金融公庫「省エネルギー化支援融資」の活用を検討できます
  • 省エネ診断の受診:工場事業場型への申請や、省エネ効果計算の精度向上に、省エネルギーセンターの無料省エネ診断(エネルギー診断)の受診が有効です
  • 重複申請禁止の確認:同一設備・同一経費を複数の補助金に申請することは禁止です。複数補助金を組み合わせる場合は各制度の担当窓口へ事前確認を行ってください

冷凍設備 省エネ補助金の相談窓口と申請サポート

冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ補助金申請は、設備種別・省エネ計算・指定設備リスト照合など専門的な知識が必要です。補助金申請に不安がある場合は、以下の窓口で事前相談が可能です。

窓口支援内容費用連絡先
SII(環境共創イニシアチブ)事務局 補助金制度の公式説明・申請方法・指定設備リストの確認・公募要領の解釈 無料 SII省エネ補助金特設サイト
省エネルギーセンター(ECCJ) 省エネ診断・無料エネルギー相談・省エネ計算書作成のアドバイス(工場事業場型の要件にも) 無料〜低廉 一般財団法人省エネルギーセンター
中小企業・小規模事業者 よろず支援拠点 補助金の概要説明・活用判断のアドバイス・専門家紹介(全国47都道府県に設置) 無料 中小企業庁ホームページで最寄り拠点を検索
認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士) 事業計画書・省エネ効果計算書の作成支援・申請書類のチェック 相談のみ無料〜有料 中小企業庁「認定支援機関」検索システムで地域・業種別に検索
冷凍機メーカー・専門商社 指定設備リスト掲載機種の確認・省エネ計算書の作成支援・補助金申請の実績情報提供 無料(設備購入が前提) 三菱電機・ダイキン・日立ジョンソンコントロールズ空調・荏原冷熱システム等
省エネ補助金申請代行・コンサル会社 SII申請書類一式・省エネ計算書・実績報告まで一括サポート 成功報酬型(補助金額の10〜15%程度) 全国に複数社あり(過去の冷凍設備での採択実績を確認のうえ依頼)

無料相談・申請サポートのご案内

省エネ補助金ナビでは、冷凍倉庫・業務用冷凍庫の省エネ補助金に関する無料相談と申請サポートを提供しています。指定設備リストの確認から省エネ計算・申請書類の作成・実績報告まで、ワンストップでサポートします。

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よくある質問(FAQ)

Aはい、SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」の対象となり得ます。冷凍冷蔵設備(高効率冷凍機・コンデンシングユニット・業務用冷凍ショーケース等)はSII指定設備の区分に含まれます。ただし補助対象となるのは、SIIの「指定設備リスト」に掲載されている機種への更新のみです。申請前に必ず最新の指定設備リスト(SII公式サイトからダウンロード)で導入予定機種の型番を確認してください。
A2026年度SII「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」の公募スケジュールは、1次公募が2026年3月30日〜4月27日(終了)、2次公募が2026年6月1日〜7月9日(受付中)です。3次公募以降の詳細はSII公式サイトで随時公表されます。予算が消化された時点で締め切られる可能性があるため、公募開始後は早めの申請が重要です。
ASII設備単位型の補助率は中小企業で1/3(トップ性能枠は1/2)です。補助上限は1億円/事業(補助下限は30万円)です。例えば補助対象経費が3,000万円の場合、中小企業の標準補助率1/3で1,000万円の補助が見込まれます。トップ性能枠に該当する機種では最大1,500万円となります。ただし実際の補助金額は公募要領の要件・審査結果によります。詳細はSII公式公募要領をご確認ください。
ASIIからの交付決定通知書が届く前に機器を発注・工事を開始した場合、その費用は補助対象外となります。これは最も多い申請上のミスであり、交付決定前の発注・着工は補助金の対象から除外されます。冷凍倉庫・業務用冷凍庫の更新を検討している場合は、必ず「SIIへの申請、採択、交付決定、発注・工事」の順序を守ってください。業者との契約書に「SII補助金の交付決定を条件とする停止条件付き契約」と明記することで、発注前に意図せず契約が成立することを防ぐことができます。
A省エネ率の確認には既設冷凍機のCOP(成績係数)または実績消費電力と、新設設備のCOP・消費電力カタログ値を比較した計算書の作成が必要です。具体的な手順は①既設冷凍機の型番・定格消費電力を製造メーカーへ問い合わせるか銘板・仕様書から確認、②新設設備メーカーから省エネ計算書(SII様式対応)を取得、③SII様式またはメーカー提供のフォーマットで省エネ率を算出。省エネ率の計算が難しい場合は、省エネルギーセンター(ECCJ)の無料省エネ相談またはメーカーの技術担当者にサポートを依頼することをお勧めします。
Aフロン回収費用は原則として補助対象外です。また、既設冷凍機の撤去・廃棄費用も同様に補助対象外となります。フロン回収はフロン排出抑制法に基づく義務であり、第一種フロン類充填回収業者に委託することが必要です。これらの費用は補助金とは別途負担する必要があります。見積書の作成時に、フロン回収費・撤去費を補助対象経費と明確に区分した形で記載するよう業者に依頼してください。
A選択の目安は補助金額の規模と省エネ計画の範囲です。個別の冷凍機・コンデンシングユニットを更新する場合(補助金額1億円以下)は設備単位型が手続きが簡易です。一方、冷凍倉庫全体のシステムを省エネ改修し、補助金額が1億円を超えるような大規模案件では工場事業場型(上限15億円)の検討が有効です。ただし工場事業場型は省エネ診断の受診・工場全体の省エネ計画書の提出が要件となり、専門家のサポートが実質的に必要です。どちらが適するかはSIIまたは省エネルギーセンターへの事前相談をお勧めします。
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